2月25日

旧約 ヨブ記25-26章

[ 25 ]

25:1 シュア人ビルダドは答えた。 25:2 恐るべき支配の力を神は御もとにそなえ/天の最も高いところに平和を打ち立てられる。 25:3 まことにその軍勢は数限りなく/その光はすべての人の上に昇る。 25:4 どうして、人が神の前に正しくありえよう。どうして、女から生まれた者が清くありえよう。 25:5 月すらも神の前では輝かず/星も神の目には清らかではない。 25:6 まして人間は蛆虫/人の子は虫けらにすぎない。

[ 26 ]

26:1 ヨブは答えた。 26:2 あなた自身はどんな助けを力のない者に与え/どんな救いを無力な腕にもたらしたというのか。 26:3 どんな忠告を知恵のない者に与え/どんな策を多くの人に授けたというのか。 26:4 誰の言葉を取り次いで語っているのか。誰の息吹があなたを通して吹いているのか。 26:5 亡者たち、陰府の淵に住む者たちは/水の底でのたうち回る。 26:6 陰府も神の前ではあらわであり/滅びの国も覆われてはいない。 26:7 神は聖なる山を茫漠としたさかいに横たわらせ/大地を空虚の上につるされた。 26:8 密雲の中に水を蓄えられても/雲の底は裂けない。 26:9 神は御自分の雲を広げて/玉座を覆い隠される。 26:10 原始の海の面に円を描いて/光と暗黒との境とされる。 26:11 天の柱は揺らぎ/その叱咤に動転する。 26:12 神は御力をもって海を制し/英知をもってラハブを打たれた。 26:13 風をもって天をぬぐい/御手は逃げる大蛇を刺し貫いた。 26:14 だが、これらは神の道のほんの一端。神についてわたしたちの聞きえることは/なんと僅かなことか。その雷鳴の力強さを誰が悟りえよう。

新約 使徒言行録26:1-23

[ 26 ] ◆パウロ、アグリッパ王の前で弁明する

26:1 アグリッパはパウロに、「お前は自分のことを話してよい」と言った。そこで、パウロは手を差し伸べて弁明した。 26:2 「アグリッパ王よ、私がユダヤ人たちに訴えられていることすべてについて、今日、王の前で弁明させていただけるのは幸いであると思います。 26:3 王は、ユダヤ人の慣習も論争点もみなよくご存じだからです。それで、どうか忍耐をもって、私の申すことを聞いてくださるように、お願いいたします。 26:4 さて、私の若いころからの生活が、同胞の間であれ、またエルサレムの中であれ、最初のころからどうであったかは、ユダヤ人ならだれでも知っています。 26:5 彼らは以前から私を知っているのです。だから、私たちの宗教の中でいちばん厳格な派である、ファリサイ派の一員として私が生活していたことを、彼らは証言しようと思えば、証言できるのです。 26:6 今、私がここに立って裁判を受けているのは、神が私たちの先祖にお与えになった約束の実現に、望みをかけているからです。 26:7 私たちの十二部族は、夜も昼も熱心に神に仕え、その約束の実現されることを望んでいます。王よ、私はこの希望を抱いているために、ユダヤ人から訴えられているのです。 26:8 神が死者を復活させてくださるということを、あなたがたはなぜ信じ難いとお考えになるのでしょうか。 26:9 実は私自身も、あのナザレの人イエスの名に大いに反対すべきだと考えていました。 26:10 そして、それをエルサレムで実行に移し、この私が祭司長たちから権限を受けて多くの聖なる者たちを牢に入れ、彼らが死刑になるときは、賛成の意思表示をしたのです。 26:11 また、至るところの会堂で、しばしば彼らを罰してイエスを冒涜するように強制し、彼らに対して激しく怒り狂い、外国の町にまでも迫害の手を伸ばしたのです。」

◆パウロ、自分の回心を語る

26:12 「こうして、私は祭司長たちから権限を委任されて、ダマスコへ向かったのですが、 26:13 その途中、真昼のことです。王よ、私は天からの光を見たのです。それは太陽より明るく輝いて、私とまた同行していた者との周りを照らしました。 26:14 私たちが皆地に倒れたとき、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか。とげの付いた棒をけると、ひどい目に遭う』と、私にヘブライ語で語りかける声を聞きました。 26:15 私が、『主よ、あなたはどなたですか』と申しますと、主は言われました。『わたしは、あなたが迫害しているイエスである。 26:16 起き上がれ。自分の足で立て。わたしがあなたに現れたのは、あなたがわたしを見たこと、そして、これからわたしが示そうとすることについて、あなたを奉仕者、また証人にするためである。 26:17 わたしは、あなたをこの民と異邦人の中から救い出し、彼らのもとに遣わす。 26:18 それは、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰らせ、こうして彼らがわたしへの信仰によって、罪の赦しを得、聖なる者とされた人々と共に恵みの分け前にあずかるようになるためである。』」

◆パウロの宣教の内容

26:19 「アグリッパ王よ、こういう次第で、私は天から示されたことに背かず、 26:20 ダマスコにいる人々を初めとして、エルサレムの人々とユダヤ全土の人々、そして異邦人に対して、悔い改めて神に立ち帰り、悔い改めにふさわしい行いをするようにと伝えました。 26:21 そのためにユダヤ人たちは、神殿の境内にいた私を捕らえて殺そうとしたのです。 26:22 ところで、私は神からの助けを今日までいただいて、固く立ち、小さな者にも大きな者にも証しをしてきましたが、預言者たちやモーセが必ず起こると語ったこと以外には、何一つ述べていません。 26:23 つまり私は、メシアが苦しみを受け、また、死者の中から最初に復活して、民にも異邦人にも光を語り告げることになると述べたのです。」

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