2月4日

旧約 ヨブ記3章

[ 3 ] ◆ヨブの嘆き

3:1 やがてヨブは口を開き、自分の生まれた日を呪って、 3:2 言った。 3:3 わたしの生まれた日は消えうせよ。男の子をみごもったことを告げた夜も。 3:4 その日は闇となれ。神が上から顧みることなく/光もこれを輝かすな。 3:5 暗黒と死の闇がその日を贖って取り戻すがよい。密雲がその上に立ちこめ/昼の暗い影に脅かされよ。 3:6 闇がその夜をとらえ/その夜は年の日々に加えられず/月の一日に数えられることのないように。 3:7 その夜は、はらむことなく/喜びの声もあがるな。 3:8 日に呪いをかける者/レビヤタンを呼び起こす力ある者が/その日を呪うがよい。 3:9 その日には、夕べの星も光を失い/待ち望んでも光は射さず/曙のまばたきを見ることもないように。 3:10 その日が、わたしをみごもるべき腹の戸を閉ざさず/この目から労苦を隠してくれなかったから。 3:11 なぜ、わたしは母の胎にいるうちに/死んでしまわなかったのか。せめて、生まれてすぐに息絶えなかったのか。 3:12 なぜ、膝があってわたしを抱き/乳房があって乳を飲ませたのか。 3:13 それさえなければ、今は黙して伏し/憩いを得て眠りについていたであろうに。 3:14 今は廃虚となった町々を築いた/地の王や参議らと共に 3:15 金を蓄え、館を銀で満たした諸侯と共に。 3:16 なぜわたしは、葬り去られた流産の子/光を見ない子とならなかったのか。 3:17 そこでは神に逆らう者も暴れ回ることをやめ/疲れた者も憩いを得 3:18 捕われ人も、共にやすらぎ/追い使う者の声はもう聞こえない。 3:19 そこには小さい人も大きい人も共にいて/奴隷も主人から自由になる。 3:20 なぜ、労苦する者に光を賜り/悩み嘆く者を生かしておかれるのか。 3:21 彼らは死を待っているが、死は来ない。地に埋もれた宝にもまさって/死を探し求めているのに。 3:22 墓を見いだすことさえできれば/喜び躍り、歓喜するだろうに。 3:23 行くべき道が隠されている者の前を/神はなお柵でふさがれる。 3:24 日ごとのパンのように嘆きがわたしに巡ってくる。湧き出る水のようにわたしの呻きはとどまらない。 3:25 恐れていたことが起こった/危惧していたことが襲いかかった。 3:26 静けさも、やすらぎも失い/憩うこともできず、わたしはわななく。

新約 使徒言行録15:1-21

15:1 ある人々がユダヤから下って来て、「モーセの慣習に従って割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と兄弟たちに教えていた。 15:2 それで、パウロやバルナバとその人たちとの間に、激しい意見の対立と論争が生じた。この件について使徒や長老たちと協議するために、パウロとバルナバ、そのほか数名の者がエルサレムへ上ることに決まった。 15:3 さて、一行は教会の人々から送り出されて、フェニキアとサマリア地方を通り、道すがら、兄弟たちに異邦人が改宗した次第を詳しく伝え、皆を大いに喜ばせた。 15:4 エルサレムに到着すると、彼らは教会の人々、使徒たち、長老たちに歓迎され、神が自分たちと共にいて行われたことを、ことごとく報告した。 15:5 ところが、ファリサイ派から信者になった人が数名立って、「異邦人にも割礼を受けさせて、モーセの律法を守るように命じるべきだ」と言った。 15:6 そこで、使徒たちと長老たちは、この問題について協議するために集まった。 15:7 議論を重ねた後、ペトロが立って彼らに言った。「兄弟たち、ご存じのとおり、ずっと以前に、神はあなたがたの間でわたしをお選びになりました。それは、異邦人が、わたしの口から福音の言葉を聞いて信じるようになるためです。 15:8 人の心をお見通しになる神は、わたしたちに与えてくださったように異邦人にも聖霊を与えて、彼らをも受け入れられたことを証明なさったのです。 15:9 また、彼らの心を信仰によって清め、わたしたちと彼らとの間に何の差別をもなさいませんでした。 15:10 それなのに、なぜ今あなたがたは、先祖もわたしたちも負いきれなかった軛を、あの弟子たちの首に懸けて、神を試みようとするのですか。 15:11 わたしたちは、主イエスの恵みによって救われると信じているのですが、これは、彼ら異邦人も同じことです。」 15:12 すると全会衆は静かになり、バルナバとパウロが、自分たちを通して神が異邦人の間で行われた、あらゆるしるしと不思議な業について話すのを聞いていた。 15:13 二人が話を終えると、ヤコブが答えた。「兄弟たち、聞いてください。 15:14 神が初めに心を配られ、異邦人の中から御自分の名を信じる民を選び出そうとなさった次第については、シメオンが話してくれました。 15:15 預言者たちの言ったことも、これと一致しています。次のように書いてあるとおりです。 15:16 『「その後、わたしは戻って来て、/倒れたダビデの幕屋を建て直す。その破壊された所を建て直して、/元どおりにする。 15:17 -18それは、人々のうちの残った者や、/わたしの名で呼ばれる異邦人が皆、/主を求めるようになるためだ。」昔から知らされていたことを行う主は、/こう言われる。』 15:19 それで、わたしはこう判断します。神に立ち帰る異邦人を悩ませてはなりません。 15:20 ただ、偶像に供えて汚れた肉と、みだらな行いと、絞め殺した動物の肉と、血とを避けるようにと、手紙を書くべきです。 15:21 モーセの律法は、昔からどの町にも告げ知らせる人がいて、安息日ごとに会堂で読まれているからです。」

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