2月8日

旧約 ヨブ記7章

[ 7 ]

7:1 この地上に生きる人間は兵役にあるようなもの。傭兵のように日々を送らなければならない。 7:2 奴隷のように日の暮れるのを待ち焦がれ/傭兵のように報酬を待ち望む。 7:3 そうだ/わたしの嗣業はむなしく過ぎる月日。労苦の夜々が定められた報酬。 7:4 横たわればいつ起き上がれるのかと思い/夜の長さに倦み/いらだって夜明けを待つ。 7:5 肉は蛆虫とかさぶたに覆われ/皮膚は割れ、うみが出ている。 7:6 わたしの一生は機の梭よりも速く/望みもないままに過ぎ去る。 7:7 忘れないでください/わたしの命は風にすぎないことを。わたしの目は二度と幸いを見ないでしょう。 7:8 わたしを見ている目は、やがてわたしを見失い/あなたが目を注がれても/わたしはもういないでしょう。 7:9 密雲も薄れ、やがて消え去る。そのように、人も陰府に下れば/もう、上ってくることはない。 7:10 再びその家に帰ることはなく/住みかもまた、彼を忘れてしまう。 7:11 わたしも口を閉じてはいられない。苦悶のゆえに語り、悩み嘆いて訴えよう。 7:12 わたしは海の怪物なのか竜なのか/わたしに対して見張りを置かれるとは。 7:13 「床に入れば慰めもあろう/横たわれば嘆きも治まる」と思ったが 7:14 あなたは夢をもってわたしをおののかせ/幻をもって脅かされる。 7:15 わたしの魂は息を奪われることを願い/骨にとどまるよりも死を選ぶ。 7:16 もうたくさんだ、いつまでも生きていたくない。ほうっておいてください/わたしの一生は空しいのです。 7:17 人間とは何なのか。なぜあなたはこれを大いなるものとし/これに心を向けられるのか。 7:18 朝ごとに訪れて確かめ/絶え間なく調べられる。 7:19 いつまでもわたしから目をそらされない。唾を飲み込む間すらも/ほうっておいてはくださらない。 7:20 人を見張っている方よ/わたしが過ちを犯したとしても/あなたにとってそれが何だというのでしょう。なぜ、わたしに狙いを定められるのですか。なぜ、わたしを負担とされるのですか。 7:21 なぜ、わたしの罪を赦さず/悪を取り除いてくださらないのですか。今や、わたしは横たわって塵に返る。あなたが捜し求めても/わたしはもういないでしょう。

新約 使徒言行録17:1-15

[ 17 ] ◆テサロニケでの騒動

17:1 パウロとシラスは、アンフィポリスとアポロニアを経てテサロニケに着いた。ここにはユダヤ人の会堂があった。 17:2 パウロはいつものように、ユダヤ人の集まっているところへ入って行き、三回の安息日にわたって聖書を引用して論じ合い、 17:3 「メシアは必ず苦しみを受け、死者の中から復活することになっていた」と、また、「このメシアはわたしが伝えているイエスである」と説明し、論証した。 17:4 それで、彼らのうちのある者は信じて、パウロとシラスに従った。神をあがめる多くのギリシア人や、かなりの数のおもだった婦人たちも同じように二人に従った。 17:5 しかし、ユダヤ人たちはそれをねたみ、広場にたむろしているならず者を何人か抱き込んで暴動を起こし、町を混乱させ、ヤソンの家を襲い、二人を民衆の前に引き出そうとして捜した。 17:6 しかし、二人が見つからなかったので、ヤソンと数人の兄弟を町の当局者たちのところへ引き立てて行って、大声で言った。「世界中を騒がせてきた連中が、ここにも来ています。 17:7 ヤソンは彼らをかくまっているのです。彼らは皇帝の勅令に背いて、『イエスという別の王がいる』と言っています。」 17:8 これを聞いた群衆と町の当局者たちは動揺した。 17:9 当局者たちは、ヤソンやほかの者たちから保証金を取ったうえで彼らを釈放した。

◆ベレアで

17:10 兄弟たちは、直ちに夜のうちにパウロとシラスをベレアへ送り出した。二人はそこへ到着すると、ユダヤ人の会堂に入った。 17:11 ここのユダヤ人たちは、テサロニケのユダヤ人よりも素直で、非常に熱心に御言葉を受け入れ、そのとおりかどうか、毎日、聖書を調べていた。 17:12 そこで、そのうちの多くの人が信じ、ギリシア人の上流婦人や男たちも少なからず信仰に入った。 17:13 ところが、テサロニケのユダヤ人たちは、ベレアでもパウロによって神の言葉が宣べ伝えられていることを知ると、そこへも押しかけて来て、群衆を扇動し騒がせた。 17:14 それで、兄弟たちは直ちにパウロを送り出して、海岸の地方へ行かせたが、シラスとテモテはベレアに残った。 17:15 パウロに付き添った人々は、彼をアテネまで連れて行った。そしてできるだけ早く来るようにという、シラスとテモテに対するパウロの指示を受けて帰って行った。

通読表 HOME