希望は必ず見つかる

A.希望へつながるゴスペル

 「ブルース・ソングは、悲しみに始まり、悲しみに終わる。しかしゴスペルは時に悲しみに始まることもあるが、終わりには必ず希望へとつながる」と、ゴスペルの女王マヘリア・ジャクソンは言います。5歳のとき母を亡くし、叔母に虐待されながら育てられたマヘリアは、毎週日曜日に教会で歌い続けました。ナイトクラブからの出演は硬く拒否し、ただ神さまへの献身のためにだけ歌ってきたのです。彼女は、アイゼンハワー大統領の誕生日や、ケネディ大統領の就任式などに招かれています。
 わたしたちは、キリストが身代わりになってくださったことを知るとき、人生に希望が湧いてきます。

B.聖書より

すると、彼らは、「その男ではない。バラバを」と大声で言い返した。バラバは強盗であった。   ヨハネによる福音書18章40節
 過越の祭りには、囚人の一人を釈放するという慣習がありました。そこで総督ピラトは、ローマ軍に対してテロ活動を行っていたバラバとイエス様のどちらを釈放するのかと、群集に尋ねました。すると群集は、魂の救い主であるイエス様より、政治的な革命家・バラバの釈放を望みました。イエス様は十字架上でバラバの苦しみの身代わりとなり、わたしたちの永遠の死からも救ってくださったのです。だれもがそのような体験をすれば、イエス様の十字架の下で謙遜になり、感謝の気持ちを持ちます。その人生には、希望の光が差し込み、永遠の命への希望と喜び、平安が与えられるのです。

C. 「希望は、必ず見つかる」―がん看護専門看護師 田村恵子さん

 

 大阪の淀川キリスト教病院のホスピスで、主任看護課長を務める田村恵子さん(聖路加看護大学大学院前期博士課程を修了、50歳)は、全国に約100名しかいない、がん看護専門看護師です。様々な苦しみをかかえている患者さんたちの身体の苦痛を、薬などを使って和らげたあと、迫り来る死への恐怖や後悔の念などの心の痛みをいやし、残された日々を穏やかに過ごせるよう配慮します。クリスチャンの田村さんは、「希望は、必ず見つかる」と信じて、絶望のどん底にあっても、希望を引き出すために、患者さんと、とことん話します。ある患者さんは話しているうちに「いったんあきらめたんだから、これから先はラッキーと思わなくっちゃ」と、自ら希望を見つけ出し言いました。
 「希望は、必ず見つかる」ということを田村さんは、10年前、がんで亡くなった友人から教えられました。「自分の人生には何もない。がんになっただけの人生だ」と言って自分の殻に閉じこもっていた友人の秀隆さんに、田村さんは「何かしたいことはないの?」と言うと、二ヵ月後、「ピアノが好きなんだ」とぽつりと言いました。田村さんに勧められ、病院のロビーで演奏を披露すると、次第に患者たちの輪ができ、大きな拍手が起きました。その頃から、秀隆さんの様子が変わり始め、病院に遊びに来ては、ピアノを弾き、ヴァイオリンを始めたり、フランス語を習ったり、生活が充実していきました。最後にはホスピスに入院して、「自分が生きた証を残したい」と、それまで書き溜めた文章を本にして、幸せだったと笑顔を残し旅立ちました。「その日、その日を大事にしたい」という思いがあったから、豊かに生きられたのです。
 田村さんはこう言います。「人生を終える人にとって、すごく大事なのはそのスピリチュアルの部分でいかに自分が納得できるかということだと、わたし自身は思っているので…」と。田村さんたちが、ホスピス患者たちが本来持っている希望を引き出すことができるのは、キリストにより魂の救いがあり、「希望は失望に終ることはない」(ローマ5:5)という聖書の言葉を感じさせるからです。キリスト教病院で田村さんたちを通してイエス様の愛に触れ、イエス様が人を永遠の死から救ってくださることを感じたその人生には希望の光が差し込み、永遠の命への希望と喜び、平安が与えられるのです。

D.結び

 永遠の死から救ってくださるイエス様と出会い、神さまの前で謙遜になり、感謝する人となりましょう。人は誰もが、このイエス様への信仰と希望、愛とを必要としています。神さまの愛を実現する人となりましょう。
 御翼2008年11月号その2より
  

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