「霊的な母」

A.新宿区立の中学校の「学芸発表会」

 先日、牧師先生は息子さんが通う中学校の「学芸発表会」を見て来られました。そこでは、日本の伝統文化を伝え、聖書とは無縁の愛や希望を歌い、被爆国として世界平和を願う作文の発表があり、悪い意味ではなく「文部科学省の管理の下、『日本人』が作られていく現場を見てきた」という印象だったそうです。美しい合唱も、素晴らしい国民性も、世界平和も、魂の救いがあってこそ実現するので、魂の配慮をするキリスト教会の大切さを痛感させられたとのことでした。
 イエス様は十字架上から母マリアに向かい、弟子の魂の配慮をするよう依頼されました。

B.聖書より

(26)イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。(27)それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。 ヨハネによる福音書19章26節〜27節
 イエス様は、全世界の救いを成し遂げるため十字架上で苦しむ中、ご自分が去ったあとの母のことを、弟子の一人でいとこのヨハネに頼みました。実の兄弟たちは、イエス様をまだ信じていなかったからです。イエス様は、世界の救いという壮大な「使命」を達成するときでさえ、長男としての家庭の務めを優先されました。更にイエス様は、母にヨハネの世話を託されました。地上を去るイエス様は、マリアを信者の「霊的な母」として立てられたのです。

 

C. 霊的な母となったソニヤ・カーソン

 小学生の頃劣等生だったベン・カーソンを、優等生へと変身させ、世界的な小児神経外科医に育てたのは、母ソニヤの信仰でした。  夫に妻子がいることを知り離婚したソニアは自殺を図りましたが、一命を取り留め、入院先で、あるクリスチャン婦人の伝道により信仰を持ちます。2人の息子も教会が運営する小学校に入りました。ここでカーソン少年は、「主に信頼すれば、キリストにあっていつでも安全でいられる」という説教を聞き、イエス様に従う決心をすると同時に医療宣教師になりたいと決意しました。しかし学校では劣等性で、母があまりにも成績の悪い息子たちのことを神さまに祈ると、ある発想が与えられました。それは、テレビは決めた番組を週3本だけ見て、2冊ずつ好きな本を読み、レポートを母に提出するというものでした。これにより、息子たちの成績は上がっていきました。
   カーソン氏が大学の医学部に入ると、最初の試験では成績が悪く、進路指導の先生(カウンセラー)から、「君は知性溢れる学生だが、医学には向いていない」と言われ、退学を勧められました。ところが、神さまから医学に従事するよう使命を受けていると強く感じていたカーソン氏は、カウンセラーの言うことは聞きませんでした。そして一日8時間の退屈な講義には出席せず、教科書を読んで自学することに切り替えます。すると医学部の勉強は簡単になりました。後年、母校の卒業式でスピーチするように依頼され、かつてのカウンセラーを探しました。「あなたはカウンセラーには向いていない」と言ってみたかったからです。
 周囲の人たちは、『子どもたちを家に閉じ込めておき、本ばかり読ませてはなりませんよ。男の子たちはもっと外で遊ばせなさい。』とソニアに言いましたが、ソニアはそんなことには耳を傾けませんでした。息子たちも、母が仕事でいないときでさえ、テレビを制限し、読書しました。母が息子たちを愛しており、最善を望んでいることには疑いがなく、母を尊敬していたからです。そして、ベン・カーソンは脳外科医に、兄は工学者になりました。ソニヤ・カーソンは、魂を救いに導き、息子たちの賜物を引き出す霊的な母となったのです。

D.結び

 魂を救いに導き、賜物を引き出す霊的な母、霊的な父、霊的な友となりましょう。魂の働きで新しいことを発想し、物事を解決へと導くことができます。この魂を育てる親となりましょう。
御翼2008年12月号その1より
  

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