「神さまから愛を頂き、人への愛を育む」

A.教会とは何をすべきところなのか

 「宣べ伝え」「教え」「いやし」を現代の教会で実行しているのが、アメリカのクリスタル・カテドラル教会、ロバート・シューラー牧師です。シューラー博士は、教会には循環系統(宣べ伝え)、骨格系統(教え)、神経系統(癒し)の機能があるべきだと言います。
 イエス様のからだである教会が十分に機能するには、三つの組織、すなわち血管と骨格と神経が必要なのです。

B.聖書より

「イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた」マタイによる福音書4章23節
 イエス様の救いにより、死後も神の国に入れていただく道を備えてくださった神さまの愛に触れたとき、人は神さまを愛し、人を愛せるようになります。これが全人格の癒し、魂の救いです。人の心と魂の目を癒す機能を果たさなければ、教会は真の教会ではなくなり、悪が住み着く場となってしまいます。

C.人生に絶望なし―― ヘレン・ケラー

 ヘレン・ケラー(1880〜1968 米国人)は、1歳7ヶ月で熱病にかかり視力と聴覚を失いました。そのため話すこともできなくなり、気性は激しくなります。そんなヘレンをサリヴァン先生は優しく愛し、握った手を使ったコミュニケーションと点字を教え、ラドクリフ大学(現ハーバード大学)にまで通わせました。
 ヘレンは著書、『私の宗教』の中で、以下のように信仰告白をしています。「以前狭苦しい考えを持った人々から、キリスト教徒でない者は皆神の罰を受けると聞かされて、自然反抗心を起こしていました。それは、異教徒の中にも真理のために生き、真理のために死んだ人々がいることを知っていたからです。しかし、ヒッツ氏の訳した本を読んで、キリストこそ神を表し、新しい命を人に送り込むものであることを知りました。私が最も愛読しているものは聖書です。私の辞書には悲惨という文字はありません」と。宗教の枠を超え、イエス様に従う人は救われ、神さまに祝されることを知って、彼女は安心したのです。ヘレンは、「神様から愛を頂いて、他人への愛を成長させて頂くこと、これが人生の大切な目的であって、そのために目が見えていようと、見えまいと、関係ないのだ」と言って、どの人も分け隔てなく愛しました。
 ヘレンは、日本に身体障害者福祉法を成立させる運動を起こすために、戦前に1回、戦後2回、日本を訪れています。当時の日本の障害者は、法の恩恵を受けておらず、職業にはつけず、組織された団体も、福祉施設もありませんでした。来日したヘレンは、障害者への支援と福祉制度の必要性を、日本各地で講演を行い訴えます。そのおかげで、総額3千万円(今の価値で25億)を超える寄付が寄せられ、昭和24(1949)年、身体障害者福祉法案が可決されました。
 ヘレンは戦後の日本に次のようなメッセージを残しています。「日本は必ず再生できると信じています。人間にはいろいろの試練があります。この試練を克服するためのただ一つのもの、それは信仰です。私が今日の明るい希望を得られたのは、周囲の人々が堅い信仰を持って私を助けてくれたからです。戦争がもたらした困難や利己主義と言ったものは、簡単にはぬぐいきれません。しかし私たちが確固たる信仰を持つならば、未来において、子孫は必ず、私たちの先見の明に感謝するでしょう。人々に力を貸し、その不幸な境遇を乗り越えさせる信仰こそ、今、最も必要なものなのです」と。

D. 結び

 イエス様は、福音を宣べ伝え、教え、人々の心と体と魂をいやされました。
 わたしたちも、神さまの恵みを覚え、感謝することで神さまの愛を体験し、それぞれの立場でその愛を人々に分け与える人となりましょう。  
信州コミュニティーチャーチでの伝道メッセージより


  
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