「イエス様が与えられる平和」
A. 落ち着きと平安、深みが増した歌声
 先日、カリフォルニア神学大学院日本校の学位授与式で、牛込キリスト教会のメンバーが「主の祈り」を演奏しました。2年前に洗礼を受けたソプラノのNさんの歌声は、信仰的な歩みが進むとともに、落ち着きと平安、深みが増しています。さらに、自分の力で良い結果をめざそうというのではなく、既に与えられている賜物を、感謝しながら神さまにお献げする歌い方には、神さまの国の平安が現れていました。
 イエス様は、この世が与えるのとは異なる真の平和を与えてくださいます。

B.聖書より

 わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。 ヨハネによる福音書14章27節
 イエス様は、十字架に向かわれる前に、動揺する弟子たちに「世を去る前に、平安を与える」と約束されました。この平和には、神さまから与えられる祝福、イエス様による魂の「救い」を基にした特別な意味があります。
 この世が与える平和は、物質的な豊かさを基にしたもので、争いや問題を避けることですが、イエス様が与える平和は、人の罪や死といった根本的な問題を克服する平和です。悲しみや危機、迫害といった外からの環境に左右されない真の平和なので、わたしたちは恐れる必要がありません。

C. 117の時報の声はクリスチャン

 「おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません」NTT-DoCoMoの携帯電話で耳にするこの声こそ、クリスチャンのナレーター、中村啓子さんです。テレビ・ラジオ・企業のVTR、エレベーター、エスカレーターなど、日常生活のほとんどの場面で、その声を聞くことができます。声質はナチュラルで、聞けば誰もが納得する美しい声の持ち主です。
 中村啓子さんがこの仕事を目指したきっかけは、小学生の時に同級生から「啓子ちゃん、いい声してるねえ。アナウンサーになればいいのに」と言われたことでした。仕事を始めると、CMで数々の賞を受け、売れっ子となり、周囲からはチヤホヤされました。そんな生活を10年間続け、この世的な幸福の絶頂を味わっていた39歳のとき、腹部に癌が発見されました。手術により健康は回復しましたが、入院中、仕事仲間は誰一人お見舞いに来なかったので、自分は、仕事の能力という一面だけを買われていたに過ぎない、人に愛されないのは、本気で人を愛したことがないからだ、と思い、「神さま、もう一度命が与えられるなら、本当に人を愛することを教えてください」と心から祈りました。
 仕事仲間から教会に誘われ、日野キリスト教会を訪れました。すると、讃美歌の歌詞「ゆるし」という三文字が中村さんの目に飛び込みました。それまでは、自分は罪人なんかではない、と反発していたのですが、これが本物だ、という思いで満たされ、その後、毎週欠かさず礼拝に通いました。「快楽を求め、人を裁いていた私こそ、何という罪人だったのだろう」そう思った中村さんは、神さまに赦され愛されていることを知り、6年後の1993年10年、イエス様を救い主として信じ受洗しました。
 神さまの愛を知ることによって得られた平安は、何ものにも代えられません。「すべての人に、この愛を伝えるために、神さまがくださった私の声を用いて下さい!」と中村さんは祈り、三浦綾子さんの作品、『病めるときも』の朗読CDや、神さまの愛が現れた出来事を朗読したCD「風が見た愛のおはなし」などを出しました。「ナレーションも、結局、愛なんですね。神さまからの“声のラブレター”になって、聴き手をほっとさせてあげたい」と中村啓子さんは語ります。

D.結び

 イエス様は、人の罪や死の問題を克服する平和です。日々、心を神さまに向け、聖霊で満たされた平安な生涯を送りましょう。
                                                御翼2008年4月号その3より

               
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