罪と義について
A. 欧米の軍部、八木アンテナでレーダーを開発
 テレビ用として世界中で使われている八木アンテナは、大正14年に、八木秀(ひで)次(つぐ)(明治19年―昭和51年)博士を中心に開発されました。ところが当時の日本では、このアンテナの利用法が分からず、日本軍部も「日本人が発明したものなど役立つはずがない」と受け入れませんでした。博士はアメリカでこのアンテナの研究を発表し、非常に高い評価を受けます。やがてアメリカの軍部は八木アンテナを使い、レーダーや無線傍受装置を完成させました。八木博士は、自分の発明が太平洋戦争で、アメリカ軍勝利の要因となり、大勢の日本国民が亡くなったと自ら責め続けました。
 人は一般に、義人となるには、過ちを犯してはならないと考えます。福音は、救い主を受け入れることで罪が赦され、神さまに義人として扱っていただけることを知らせてくれます。そして聖霊はそれを悟らせるのです。

B.聖書から  
(9) 罪についてとは、彼らがわたしを信じないこと、(10) 義についてとは、わたしが父のもとに行き、あなたがたがもはやわたしを見なくなること、 ヨハネによる福音書16章9~10節
 
罪とは、一つ一つの行いについてこれが罪であると考えるのではなく、信仰をもたないことです。人は神さまからの祝福を信じないので、平安を得ようと酒、たばこ、薬物に頼り、争いを起こします。義とは、自分の力で善い行いを積み重ねることではありません。十字架上で罪人の身代わりとして処罰を受けられたイエス様を救い主として受け入れ、イエス様によって罪は贖われたと信じることで義とされます。死後三日目に復活されたイエス様を信じる人は、罪が赦され、義とされ、永遠の命を受けます。さらに聖霊は、罪人とはどんな状態の人のことで、どうすれば義とされ、裁かれるべき者は誰であるかという真理を明らかにしてくださいます。
C. 特攻機「桜花(おうか)」と「新幹線」の設計者、三木忠直さん
 
「その御言葉に出会い、救われました。そこから私の人生は変わったのです」と言う三木(みき) 忠(ただ)直(なお)さん(1909 - 2005)は、太平洋戦争時に使われた爆撃機「銀河」、ロケット特攻機「桜花」の設計者でした。三木さんは、人間ミサイルである特攻機なんか作りたくない、と反対しましたが、本省からの命令だと設計させられました。
 1945年3月、三木さんが作った桜花が米軍のレーダーに捕まり、撃墜され、百数十名の搭乗員が戦死しました。「軍の命令があったとはいえ、私の設計した飛行機で、多くの若人が国のために散っていきました。そのことに深く心が痛む日々でした」と、三木さんは、自己嫌悪と後悔の日々を送ります。そんな三木さんを救ったのはイエス様の言葉でした。「凡て労する者・重荷を負う者、われに来れ、われ汝らを休ません」(マタイ11:28文語訳聖書)という言葉で三木さんは救われ、敗戦の年の12月、37歳の誕生日に洗礼を受けました。
 その後、三木さんは自分の技術を戦争に使わせないと誓い、出会ったのが新幹線開発プロジェクトでした。当時、東京―大阪間は蒸気機関車で7時間30分もかかっていました。三木さんたちの鉄道技術研究所は、東京―大阪間を3時間で結ぶ「夢の超特急構想」についての講演会を開きます。しかし、国鉄本社の人たちは、「非現実的」だとして聞き入れません。ところが鉄道の将来が心配されていた当時、国鉄総裁からもう一回講演内容を聞かせて欲しいという依頼がありました。三木さんが高速列車の実現性を力説し、ついに新幹線プロジェクトが動き出します。
 昭和38年(1963)、0系新幹線がついに完成し、試験走行で256kmの世界最高速度を記録しました。新幹線の技術は、その後の超高速列車の基本モデルとなり、世界中から目標とされる存在であり続けています。三木さんは生涯、礼拝を守り、鉄道技術の開発に取り組みました。
D.結び
 罪とは、父なる神さまへの信仰を持たないことであり、それがあらゆる問題を生み出します。その罪から救われ、神さまの御前に義となる道が、キリストの十字架の贖いを信じる信仰です。更に、聖霊はキリストの救いを悟らせてくださいます。人の魂が救われるためには、キリストの十字架を信じるしかないのです。                      
                                            御翼2008年6月号その4より

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