「真理の御霊」
A. ポール・ポッツ氏、オーディション番組で優勝
 英国人のポール・ポッツさん(37歳)は、子どもの頃からいじめられ、唯一彼を支えてきたのが歌でした。彼は小さい時から聖歌隊に所属し、数々の教会で歌い、やがてオペラ歌手に憧れます。しかし、妻にこれ以上貧しい思いをさせたくないと、アマチュアのオペラ劇団をやめ、携帯電話のセールスマンになります。ある日、オーディション番組(Britain’s Got Talent)のことを知り、これで結果が出なければオペラ歌手になることを諦めようと決心しました。辛口批評が売り物の3人の審査員の前で、ポールさんは「またどうせ皆に馬鹿にされるんだ」と覚悟を決めます。ところが、彼が歌い始めると、審査員たちの態度が一変し、冴えない容姿からは想像し難い美声で観衆を魅了してしまいました。今やCDを300万枚売り上げる世界的オペラ歌手となっています(2008年4月来日)。
 神さまの霊に満たされて歌うポールさんのオペラには、神のご栄光(真理)が現われ、真理をわたしたちに悟らせてくれるのです。


B.聖書より 
しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。  ヨハネによる福音書16章13節
 
弟子たちには、イエス様が十字架につかれ、神さまの国へと昇られた後、教会が始ったら、何をすべきかなどの準備ができていませんでした。それでイエス様は、弟子たちの教育を「真理の霊」(聖霊の働き)に任せられたのです。「真理」とは、イエス様がわたしたちに教えられる神さまについての啓示のことです。「これから起こること」とは、近い将来起こるイエス様の死と復活です。
 神さまの啓示は、神学上の真理だけではありません。人間の思考で、もうそれ以上進むことができなくなったその瞬間、その問題に対する解答がその人の心の中にひらめきます。真理はすべて神さまの真理で、あらゆる真理の啓示は聖霊の働きなのです。


C. 19歳で洗礼を受けた野口英世
 1歳半の時に囲炉裏に落ち、左手を大火傷した野口英世は、15歳のとき、同級生らの募金により、左手の大手術を受けます。これがきっかけで、自分も医者になりました。1900(明治33)年に、黄熱病の研究のために中南米に出かけます。当時、中南米での黄熱病の死亡率は50~90%でしたが、野口がワクチンを作り、死亡率を16%にまで下げ、多くの人の命を救いました。その後、野口はワクチンの効かないアフリカの黄熱病の克服のためにアフリカへ渡ります。しかし、研究途中で自らも黄熱に感染し、51歳で病死しました。
 このような彼の生き方を方向付けたのは、イエス・キリストへの信仰でした。アメリカに渡った際も、聖書研究会に出席して聖書を学び、傍らにはいつも、聖書が置かれていたのです。野口は郷里の恩師にこう綴っています。「実力さえ養えば、世の中から見捨てられる事はないでしょうが、例え見捨てられたとしても、より頼む所がありますので、それで私の一生は安泰です。ただ、自分が受けた恩恵の為にいのちを捧げるつもりです。人は美しい行いをする事以上に価値あるものはないと思います」。野口英世博士は、信仰を以って人を愛し、人類の救いのために一生を捧げ尽しました。
 スピロヘータ(細長いらせん状の形をした細菌の一種)の微細構造を描いた記述では、肉眼で見える以上のものを「魂の目」で見ていたことがわかります。30年後に電子顕微鏡によって明らかにされた構造と正確に一致しました。光学顕微鏡しか持たなかった野口英世は、聖霊に導かれて研究していた細菌学者であり、神さまは聖霊を通して、彼に細菌に関する真理を啓示されたのです。

D.結び
 父なる神さまの御心を語る聖霊は、キリストの死と復活の意味をわたしたちに悟らせ、その他、信仰をもって生きる上で起こる様々な問題の意味を、その都度、明らかにしてくださいます。神さまの啓示は、わたしたちの生活の中のあらゆる真理について、聖霊を通して示されるのです。

                                                 御翼2008年7月号その1より


世界で活躍したクリスチャン HOME