「栄光と威光の冠」

A. ディズニー映画「プリティ・プリンセス」

 2001年のディズニー映画、「プリティ・プリンセス」の主人公ミアは、離婚した母と二人暮らしの平凡な女子高生です。そのミアの元に突然、ジェノヴィアの女王が訪れ、「あなたの父である皇太子が死んだため、あなたには王位継承権がある」と伝えます。ミアはショックを受け、女王の権利を放棄しようとしますが、最後には、自分が女王になれば、人を愛すること、助けることの大切さなどをこの世に伝えられると、王位継承を決断します。 イエス様に救われた者に与えられる神さまの権威と力は、人の救いのために用いるべきものなのです。

B.聖書から

父よ、今、御前でわたしに栄光を与えてください。世界が造られる前に、わたしがみもとで持っていたあの栄光を。
ヨハネによる福音書17章5節

 人は誰もが、神さまの性質を受け継ぐ「栄光と威光の冠」をいただいていますが、一度神さまに背いた人類は、その栄光を失ってしまいました。それが、イエス様の十字架によって神の子とされたとき、「栄光と威光の冠」は回復します。「栄光」とは、神さまの尊厳、素晴らしさ、美しさであり、「威光」とは、人に畏敬されるような威厳のことです。これらの輝かしい性質は、再びわたしたちに与えられた神の子としての「冠」です。わたしたちは、神の子となる素晴らしさを人々に伝え、神の子となる手助けをするために地上に遣わされているのです。

C. 問題児を変えた新米教師エリン・グルーエル

 高級リゾート地で生まれ育った女性教師エリン・グルーエルは、全く土地柄の違う公立高校に赴任しました。そこは犯罪多発地帯で、街中に銃やドラッグがはびこり、黒人や中南米系の貧困層が多く、生徒は人種ごとに分かれて喧嘩を繰り返していました。クラスも学力別に分かれており、エリンは問題児が集まる一番下のクラスを担当しました。
 エリンは、人種を理由に憎しみ合うことの愚かさを教えたいと、ナチスに迫害されながらも、小説家になる夢を持ち続けたユダヤ人少女、アンネ・フランクの日記を生徒たちに読ませようと考えました。まず、彼らに日記を書かせると、想像を絶する内容でした。家を母親と二人で立ち退かなければならなくなった生徒、親友が殺されたことを書いている生徒、将来を悲観している女子生徒・・・。彼らの日常は辛いことばかりで、ノートには涙の痕さえありました。生徒たちは、日記を通して互いの心の傷を知り、人種間の争いは減ります。そして、すごい勢いで『アンネの日記』を読み始めました。
 エリンは、1996年3月、特別講師としてある人物を招きました。それは、見つかれば処刑されると知ってアンネ一家をかくまい続け、『アンネの日記』をナチスから守ったミープ・ヒース女史です。ヒース女史はこう語りました。「アンネの死を無駄にしないでください。どんなに暗い世界にも明かりは灯せるのよ。痛みを知るあなた達だからこそ、多くの人に希望を与えられるはずです」と。その話で生徒たちに自信が湧き、彼らは猛勉強を始めます。みんなの成績は上がり、それまでは卒業すらできなかった最低ランクのこのクラスの9割が、大学に合格しました。
 生徒たちの苦悩と変化が書かれた日記は出版され、70万部を超えるベストセラーになります。売り上げは全て、奨学金や教材の購入費に充てられました。1998年、エリンはカリフォルニア州立大学の教育学部に講師として招かれ、現在も講演活動を続け、2000年には資金不足の学校や生徒を支援する財団を設立しました。 エリン・グルーエルがクリスチャンかどうか確認できていませんが、神さまから与えられた教師としての権威と影響力(栄光と威光)を用いて、生徒たちが本来あるべき姿、神の子となる手助けをしています。

D.結び

 

イエス様によって救われたわたしたちには、神さまの尊厳と素晴らしさを表わす権威と力が与えられています。わたしたちも、神さまから与えられた権威と影響力とを用いて、それぞれの業を成し遂げ、神の国に凱旋させていただきましょう。十字架の贖いを受け入れ、イエス様のような素晴らしい働きをさせていただきましょう。
御翼2008年8月号その2より
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