「聖なる者とされる」

A. WWJD――“What Would Jesus Do? ” (イエス様ならどうされるだろうか)

 アメリカでは、WWJD――“What Would Jesus Do? ”(イエス様ならどうされるだろうか)と書かれたブレスレットなどが販売されています。ミシガン州の教会の伝道師が、小説『主と共に歩む(In His Steps)』の中で、信徒たちが自分たちのあらゆる思いと行動を「“What Would Jesus Do? ”(イエス様ならどうされるだろうか)」に当てはめようとしていたのをヒントに、WWJDをブレスレットにしようと発想したのです。青年たちにそのことを思い起こさせるためでした。 イエス様のように生きることは、この世とは異なった行動をとることになります。聖書では、この世と区別されることを、「聖なる者となる」と表します。

B.聖書より

真理によって、彼らを聖なる者としてください。あなたの御言葉は真理です。
ヨハネによる福音書17章17節

 これは、イエス様が弟子たちのために祈っておられる箇所です。「聖なる者とする」とは、聖なる神さまが、人間や物を世俗の用から区別してご自分専用のものとすることです。「聖別する」とも言います。「真理によって」は、「真理であるイエス様と一致して生きることによって」という意味です。  わたしたちは、神さまに選ばれ、特別な職務のために聖別されています。その特別な奉仕とは、わたしたち自身がまず神さまを愛し神さまに従い、他人が同じことをするように導くことです。

C. トイレに産み落とされた新生児と母親の救い

 「トイレに赤ちゃんが落ちている」という知らせを受けた、ハイチ共和国に派遣されているアメリカ人警察官DJウィリアムズは、現場に急行し、学校の裏にあるトイレの穴の中を懐中電灯を使って覗きました。底の方で何かが動いているのが見えたので、デジカメで穴の中を撮り、それをズームアップして見ると、赤ちゃんの輪郭が見えます。ウィリアムズは、スリランカ陸軍に救助を要請し、数百人の住人が見守る中、無事女の子の赤ちゃんは救出されました。 新生児はクリステラ(Christela=キリストが共におられた)と名づけられ、現在、クリスチャンのロックバンドが設立した孤児院で育てられています。
  逮捕された母親は16歳の少女、出血がひどく、留置所から病院に運ばれました。しかし、ハイチでは医療制度が整っておらず、たとえ患者が瀕死の状態であっても、家族や友人などが、その患者のために必要なものを持ってくるまでは、治療はしてくれないのです。すると、なぜかウィリアムズの元にその母親の処方箋が届けられました。ウィリアムズは、「あんな母親、どうなってもよい」と言った瞬間、あの重要な疑問文が頭に浮かびます。「WWDJ―この状況で、イエス様ならどうされるだろうか」と。聖霊の力が迫ってきて、ウィリアムズはどうしてもその思いを払いのけることができず、処方箋に書かれた治療道具をそろえ、病院に届けました。母親は一命を取りとめ、健康は回復しました。
  ハイチでの任期が終わろうとしていたウィリアムズに、神さまの霊が「刑務所に行って、わたしの救いを彼女に差し伸べなさい」と語られました。ウィリアムズは、アメリカに帰る日の朝、刑務所を訪れます。そして彼女に、「イエス様を受け入れ、悔い改めるならば、神があなたの罪を洗い流してくださり、赦しの海へと投げ込んでくださる。そして、決してそれを引き上げることはない。刑務所にいる人たち、街の人々、判事も皆、あなたがしたことを思い起こさせるであろう。しかし、神はそれを忘れ去ってくださるのだ」と語りました。ウィリアムズが祈り始めると、少女は心を開き、泣き始めました。少女はその場で、イエス・キリストを受け入れ、彼女の未来は明るく素晴らしいものとなりました。警察官ウィリアムズは、赤ちゃんと母親の両方を救うために、神さまによって区別された存在、「聖なる者」となっていたのです。

D.結び

 わたしたちは、イエス様に倣って父なる神さまに従い、神さまと人を愛するためにこの世に遣わされています。人を愛するとは、人々がわたしたちを通して、神さまの愛と赦しを知り、救いと祝福に至るように配慮することです。神さまはその尊い職務を行うために必要な特質を、わたしたちに備えてくださいます。

  

御翼2008年9月号その1より

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