「聖霊による奇跡」

A. あらゆる真理の啓示は聖霊の働き

 「天が開き、白くまばゆい神が王座に座っておられるのを見た」と、ヘンデルはハレルヤ・コーラスを書いた時について言っています。偉大な作曲家も、科学者も、医療関係者も、霊感を受けて良い実を結びます。真理はすべて神さまの真理であり、あらゆる真理は聖霊の働きによって見える形となるのです。
 その聖霊の働きが分かるには、霊的な体験を持った人からの指導が必要なのです。

B.聖書より

人々は主イエスの名によって洗礼を受けていただけで、聖霊はまだだれの上にも降(くだ)っていなかったからである。使徒言行録8章16節
 信仰を持ったばかりの人が、神さまの霊の働きが実際にあることを知るには、信仰経験を持った人による導きが必要です。聖霊で満たされた人が、イエス様に従う決心をした人々に手を置くと、聖霊が物質的に受け渡しできるということではなく、手を置く人の人格が、大きな影響を与えるのです。

C. 元海軍技術少佐・三木忠直氏から信仰の指導

 ニューヨーク州立大学・歴史学部の准教授・西山 宗(たかし)さんの研究テーマは、軍事史(戦争の歴史)と、戦争中の技術者たちの苦悩と技術の平和利用についてです。西山さんが戦争に興味を持ち始めたのは、高校生の頃でした。落ちこぼれだったと言う西山さんは、人をいかに効率的に殺戮できるかといったマニュアル本を読み、通販でガスマスクや軍の迷彩服などを収集し、週末になると、集めた30本のサバイバルナイフを研ぐという、戦争オタクでした。そして、戦争について研究しようと渡米し、大学で国際関係学を専攻し、大学院で軍事史を研究しました。卒業後、就職難のため寿司屋でアルバイトをしているとき、その店のお客さんだった牧師先生と親しくなり、イエス・キリストのことを知りました。そして、考え方が変わり、聖書の中のキリストの賢さに関心を持つように鳴りました。スピリチュアルな意味は当時分かりませんでしたが、イエス様の生き方や考え方に興味を持った西山さんは、聖書を学び、洗礼を受けクリスチャンになりました。
 その後、大学院から招かれ、戦争の歴史から平和を考える研究を始めます。その頃、西山さんは、元日本海軍で軍用機の開発を行っていた三木忠直さんと出会いました。三木さんは、太平洋戦争中、特攻機「桜花(おうか)」の設計をした人で、多くの若者の命を奪ったという自責の思いの中で、戦後クリスチャンとなります。そして、自分の技術は平和に利用しようと新幹線を設計しました。西山さんは2年間に渡り、三木さんにインタビューし、その中で、三木さん自身が、戦争という苦い経験を平和の為に用いた生き証人であることを知りました。それに感動して、西山さんも、人を殺す戦争ということから、人をいかに癒して、生かし、平和を実現するかという方向に、関心が移っていきました。西山さんは、三木さんへのインタビューを中心に、戦時中の科学技術者の心の苦悩などについて研究を進め、東大やMITの研究員を経て、ニューヨーク州立大学で研究を続けています。三木さんは2005年、96歳で天に召されましたが、西山さんは生前のインタビューを通して、三木さんの心の苦悩や技術者の葛藤、キリストによる罪からの解放、そして、平和への強い思いなどを教えられたといいます。
 西山さんが洗礼を受けた頃は、まだキリストを苦難からの脱出方法を知る指南所として、霊的な意味がよく分からないでいました。ところが、イエス様によって罪が赦され、新しい命が与えられた生き証人である三木さんとの出会いから、神さまの霊の働きを知ることとなりました。そして、2人とも、かつての誤った歩みを、善いことのために用いることとなったのです。

D.結び

 聖霊で満たされて、良い実を結んでいる人々の人生から、聖霊の働きを知ることが大切です。神さまから与えられた賜物を、人の魂を救いに導くために用いていただきましょう。
 御翼2009年10月号その4より


  
世界で活躍したクリスチャン HOME