「口を開き、福音を告げ知らせる」

A. ライトアップされた十字架

 先週、18歳の職人さんが初めて牛込教会の礼拝に出席されました。以前から教会に行ってみたかったとのことで、最近、ライトアップするようになった牛込教会の十字架を見て、正確な場所が分かり、来られたそうです。順牧師先生が、教会近くの病院の看護師さんから「時々、十字架をライトアップする教会ですね」と言われ、15年ぶりに毎晩ライトアップするようにしました。それは聖霊のお導きでした。
 フィリポが聖霊の導きでエルサレムから南下すると、信仰を求めていた人と出会いました。

B.聖書より

すると、“霊”がフィリポに、「追いかけて、あの馬車と一緒に行け」と言った。
使徒言行録8章29節

 フィリポは、イエス様のメッセージを伝える情熱を持つ人物でした。フィリポは、旧約聖書を読んでいた女王に仕える宦官と出会います。彼は、礼拝のためエルサレムへ行った帰り道でした。霊とは、このときは主の天使です。フィリポは、天使に言われた通り、宦官を追いかけました。信仰生活においては、ある決断をし、方向を定めたら、次はどうハンドルを切ったらよいか、祈りつつ事に当たって行くことが大切です。すると、フィリポが「あの馬車と一緒に行け」と言われた時のように、次の行動に移ることができます。イエス様の福音を伝えたいという情熱を持っているならば、神さまはその人を、真理を求めている人のところへ導いてくださるのです。

C. 愛と平和の実現をめざすヴォイス・ファクトリイ(株)代表・輪嶋東太郎氏

 甲状腺がんで歌声を失った韓国人テノール歌手ベー・チェチョルさんは、日本人医師の手術により、美しい歌声を取り戻しました。癌になる前のベーさんの歌声に魅了され、再起の助け手となったのが、音楽事務所ヴォイス・ファクトリイ(株)代表の輪嶋東太郎さん(43)です。ベーさんは、およそテノール歌手に求められるすべてを兼ね備えた声の持ち主だと輪嶋さんは言います。しかし、世界のオペラ界の頂点に駆け上がろうとしていた2005年、ベーさんは36歳という若さで甲状腺がんを患い、歌声を発するために必要なすべてとも言える三つの神経を切断されました。精神的にも、経済的にも大きな拠り所を失い、それでも声帯機能回復手術を受けようとするベーさんに全面協力し、術後も支え続けたのが輪嶋さんです。
 10歳でオペラが好きになり、3000枚ものレコードで様々なオペラを聴き比べてきた輪嶋さんは、慶應大学法学部を卒業後、司法試験挑戦中に音楽事務所でアルバイトをしていました。それが転機となり、32歳で「魂のための音楽の提供」を求め、ヴォイスファクトリー株式会社を設立、その経営理念は「人間の本性である愛を広め…平和な世界の実現に貢献する」です。
 輪嶋さんはベーさんについて、「あの苦難を越えた彼の歌は、今や歌という形をした『祈り』、そして『愛』に生まれ変わりました。そんな彼の歌を必要としている人達に『聴いて』もらうのを手伝うのが私の務めです。あの出来事がなければ、べーさんは今夜もヨーロッパのどこかの劇場でスポットライトを浴びながら、オペラファンから熱狂的な喝采を浴びていたことでしょう。しかし彼にはきっと、本人でさえ気付かない別の役目があったのではないでしょうか。私達の存在を遥かに超えた大いなるものが、私達を等しく愛してくれていることや、だから「人生捨てたもんじゃないよ」というメッセージを人々の心に伝えること、その仕事をするためには、あの試練を通らなければならなかった。あの試練を経た彼の歌だからこそできること。その仕事をさせるために、神様は彼を選ばれたのであり、同時にそのために必要なすべてを与えてくださった…。私にはどうしてもそう思えてならないのです。」と言います。
 人間の本性である愛を歌によって広めようと求めていた輪嶋さんは、苦難を信仰で乗り越えるベーさんと出会いました。そしてベーさんの聖霊に満ちた歌をたくさんの人に聞いてもらおうと、日本で復帰コンサートを企画し、ベーさんとともに全国各地へ向かっていらっしゃいます。

D.結び

 福音を伝える情熱を持っているならば、神さまは、真理を求めている人と出会わせてくださいます。喜び溢れて人生を旅する人々が多く与えられるように、神さまの器となりましょう。
御翼2009年11月号その1より


  
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