「あなたは私に従いなさい」

A.二足歩行ロボット「ASIMO」

 ホンダが開発した人間型ロボット・アシモは、歩行、走行、ボールを蹴る、などの動きを見事にこなします。歩くことと走ることを同じロボットで実現させた点では、世界初だそうです。
 技術の発達は素晴らしいのですが、人間の本質的な存在である魂をどうするべきかを知らなくては、人類の幸せはありません。人は科学技術以上に魂の救いと、そのために何をすべきかに関心を持つべきなのです。
 イエス様は、「他のことは気にせず、わたしに従いなさい」とペトロに言われました。

B.聖書より

イエスは言われた。「わたしの来るときまで彼が生きていることを、わたしが望んだとしても、あなたに何の関係があるか。あなたは、わたしに従いなさい。」
                               ヨハネによる福音書21章22節

 ペトロは、自分がイエス様のために死ぬことになる、とイエス様に預言されました。そこで、同じく弟子であるヨハネはどうなるのですか、とイエス様に尋ねたのです。
 イエス様はペトロに、「他の者にどんな務めが与えられようが気にかけるな。あなたの任務はわたしに従うことだ」と言われました。ペトロの職務は、イエス様の羊を牧することと、最後にキリストのために死ぬことで、ヨハネの職務は、イエス様の物語(ヨハネによる福音書)を証しし、長寿を全うすることでした。それは一方を大として他方を小とするものではありません。わたしたちの栄光は、他人と比較されるものではなく、自分に割り当てられた能力に応じてイエス様に仕えることなのです。

C. スラム街からハーバード・ビジネス・スクールへ

 米国ペンシルバニア州のスラム街に、建築家フランク・ロイド・ライトの弟子によって設計された立派な建物があります。クリスチャンのビル・ストリックランド氏が建てた非営利団体「マンチェスター・ビッドウェル」で、スラム街の青年たちに美術を通して霊感を与え、職業訓練などを行っているのです。芸術には人を変える力があると言うストリックランド氏によって、内部は様々な美術工芸品で飾られています。
 ストリックランド氏は、犯罪率の高い地域で育ちましたが、毎週日曜日の朝は、子ども達を正しく育てようとした母親とアワー・オブ・パワーを必ず見て、テレビで「礼拝」していました。そのお陰で、ストリックランド氏は高校の美術室に入ったとき、部屋に光が満ちているという霊的な体験をしました。この光こそ、自分を暗闇から救い出し、生きていける場所へと導いてくれるのだ、と思われたのです。訓練された霊性が反応し、美術には特別な力があると感じました。それは、信仰が実を結び始めた瞬間でした。
 この施設は不登校になった高校生が対象でしたが、今ではスラム街の人々全般が利用するまでになっています。職業訓練を施すと、人々は再び意欲的な市民へと変えられ、公立学校からは見放された子どもたちも、9割が高校を卒業し大学に進学しています。それは聖霊による力以外何ものでもない、とストリックランド氏は言います。開設以来、一度も薬物やアルコールがらみの事件はなく、警察を呼んだこともありません。人は環境を整えてあげれば、しっかりと機能し、希望に満ちた空間を造れば、希望に溢れた子どもたちが育つのです。ハーバード・ビジネス・スクールでも教えるようになったストリックランド氏はその著書の中で、成功の定義を以下のように記しています。「成功とは、自分のためではなく、他の人たちのためにどれほどのことができるか、である。人生の基準は、自分に与えられた豊かさを、道を見失った人々や、夢を失った人々とどれだけ分かち合えるか、ということである」と。どれだけお金を稼ぎ、どんな肩書きを持つかではなく、大切なことは、生きるための霊感を失った人々を助けることなのです。

D.結び

 わたしたちのなすべきことは、イエス様に従い、倣うことです。他人を羨んだり、明日のことを心配したりせず、イエス様に従い、神さまの御心を実行しましょう。イエス様はクリスチャンたちを通して、今もこの世に働きかけ、神さまの愛を実現しておられます。
 御翼2009年2月号その1より


  
世界で活躍したクリスチャン HOME