心を合わせて祈る時

A.国際社会の序列の決まり方

 「世界が軍事力を展開する人々に支配されてきた時代は終わった」と言うのは、中国と日本が専門の国際政治学者、カリフォルニア大学サンディエゴ校名誉教授のチャルマーズ・ジョンソン氏です。今日の競争は、地球温暖化対策の技術革新を巡って行われており、強さではなく、賢さによって国際社会の序列が決まるといいます。このような予測は、冷戦時代には考えられなかったことです。不可能が可能になる時代は来るものなのです。
 イエス様が昇天された時、地上に残されたクリスチャンの数は僅か120名でした。しかし、福音が全世界に広められたその源は、この一握りのクリスチャンたちでした。

B.聖書より

そのころ、ペトロは兄弟たちの中に立って言った。百二十人ほどの人々が一つになっていた。                                  使徒言行録1章15節
 イエス様が昇天された時、キリスト教徒になっていたのは、世界中でたった120名でした。それはまた、宣教のために、十分な数でした。ここで、かつてイエス様を否定したペトロが、リーダーシップを発揮し、今後何をすべきか発表するために立ち上がりました。なぜならペトロは自分の罪が赦されていることをしっかりと認識していたからです。

C. 「音の匠」―117の時報の声、中村啓子さん

 2008年度の「音の匠」に、クリスチャンのナレーター・中村啓子さんが選ばれました。12月6日の「音の日」には、音を通じて技術や文化に貢献した方々を「音の匠」として顕彰しています。啓子さんの声は、JRの駅、エスカレーターの案内、空港バス、多摩モノレールなどの車内アナウンス、NTTドコモの留守番サービス、104の番号案内、117の時報などに用いられ、テレビ、ラジオ番組、CM、舞台、映画等でも幅広く活躍し、日本で一番知られている声かもしれません。
 啓子さんは、かつてCMで数々の賞を受けて売れっ子となり、この世的な幸福の絶頂を味わっていました。しかしその矢先、腹部に癌が発見され、手術のため入院します。その時、仕事仲間は誰も見舞いに来ませんでした。「自分は、仕事の能力という一面だけを買われていたに過ぎなかったのだ。・・・このまま死んだら、何と薄っぺらな人生なのだろう」という思いに至り、心から祈りました。「神様、もう一度命が与えられるなら、本当に人を愛することを教えて下さい」と。術後、さそわれて教会(日野キリスト教会)を訪れると、讃美歌の歌詞「ゆるし」という三文字が啓子さんの目に飛び込んできました。本当の愛を求めて教会に一歩踏み込んだとたん、神さまから与えられたお答えが「ゆるし」だったのです。その瞬間、これが本物だ!という思いに満たされ、イエス・キリストの十字架によってのみ、人の罪は赦されることを知り、洗礼を受けました。「音の匠」の表彰式で、啓子さんは以下のように、謙虚にスピーチしています(要約)。
 「・・・しゃべるときに、ただひとつ、心がけていることは、聖書の中の、『何事でも自分がしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい』(マタイ7:12)という言葉で、自分が仕事をして行く上で大切な言葉です。わたしが『こういうふうに聞かせてもらいたい』と思うように読んで行こう、聞き手の立場になって、聞く人がどんな思いになっていらっしゃるかなと思って、読んで行きたい、と思っています。・・・多くの方に、ホッとしていただける声を出し続けて行けたら、わたしは生まれてきた甲斐があるな、と思っております」と。啓子さんは、謙虚に神さまの愛とキリストの赦しを宣べ伝えています。

D.結び

 自分の罪の多さと重さを知っており、それら一切をキリストが赦してくださることを感じているならば、ペトロのように立ち上がり、あらゆる機会を用いて救い主の偉大な恵みを誉め称えましょう。たとえ少人数にみえても、宣教して世界を変えるために、神さまは必要なものを十分備えてくださっているのです。
御翼2009年3月号その1より


  
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