悪は滅ぼされ、救いの御業は成就する

 

キリスト教とは何か

 牛込キリスト教会の佐藤陽二博士が、著書『魂の神学』の中で、「キリスト教とは何か」という項目で次のように記しています。  

 人間はもともと神に似せて罪のない者として立派につくられたが、神にそむき罪に落ち入って神のみもとをはなれた。罪とは神への不従順である。
 神の愛は人間をふたたび御自身のもとへもどしたいが、神の義がこれを許さない。そうかといって人間みずから神に従順になることが出来ない。
 ここにおいて神は、罪のない神の独り子をこの世にくだし、十字架につけ、その死によって人間の罪をあがない、従順を学ばせ、これによって人間の罪をゆるす道をしめされた。「彼らは、価なしに、神の恵みにより、キリスト・イエスによるあがないによって義とされるのである」(ローマ3:24)。
 人はただこの神の独り子、キリストを信ずる信仰だけによって、神のみもとにかえる道が開かれたのである。
 イエス様によって義としてくださる神さまの愛を知ったとき、人はその愛に応え、神さまの性質を受け継ぐもとの姿になりたい、と願うものです。聖書では、救いを体験して「立派」になったペトロと、イエス様を裏切ったユダとが対照的に描かれています。

B.聖書より

詩編にはこう書いてあります。『その住まいは荒れ果てよ、そこに住む者はいなくなれ。』また、『その務めは、ほかの人が引き受けるがよい。』 使徒言行録1章20節
 イエス様を裏切り、イエス様を捕らえさせた弟子の一人ユダは、その報酬で買った土地で自殺しました。このことは詩編で預言されていました。
 ペトロはこの欠員を補い、弟子を12人揃えることを心に決めました。これは彼らがなすべきことだったのです。
 旧約聖書には、人が神さまから離れ、救いのご計画を妨害しても、神さまは悪を滅ぼし、救いの御業が成就することが記されています。

C. カール・ルイスとベン・ジョンソン

 「オリンピック・メダルの喜びも、イエス様との信頼関係の前には色褪せる。陸上の記録など、すべての地上の出来事と同じように、消え去るものだ。しかしイエス様との関係は消滅しない」とロサンゼルスの教会で数千人に語ったのは、米国人陸上選手カール・ルイスです。オリンピックで金メダルを9つ獲ったカール・ルイスは、父も母も陸上競技のコーチであり、何よりも恵まれていたのは、教会に通うクリスチャン・ホームだったことでした。
 ルイスの父が59歳で天に召されて約1年後の1988年、ソウルオリンピックの世界一速い男を決める100m走で、カール・ルイス対カナダ代表のベン・ジョンソンが対決しました。結果は、ベンが世界新9.79秒で1位、2位のルースは9.92秒。カールは自己最高記録で全米新記録でしたが、ベンには勝てませんでした。
 実は、ルイスは既にこの時、ベン・ジョンソンがステロイド(筋肉増強剤)を使っていたことを知っていました。この噂は、一年前から陸上界では広く知れ渡っていましたが、世界各国が、メダル獲得のために薬物の使用を容認してたのです。ルイスは、英国のテレビ局で「この競技会のゴールドメダリストの中にも、薬物を使用している選手がいる。・・・この世界を清浄に保つためには、何としても解決しなければならない問題だと思う」と話しました。そして、この告発をきっかけに、ソウルオリンピック直後から、ステロイド問題が、突然、議論されるようになったのです。ベンはドーピングが発覚し、金メダルはルイスが受け取りました。その後の大会でもベンはステロイドの使用が発覚し、公式の陸上競技大会から永久追放されました。
 金メダルをはく奪されたベン、そして20世紀最大の陸上選手となり、現代の使徒としての役目を引き継いでいるルイス、その違いはどこにあるのでしょうか。ルイスは、「信仰と家族の絆に集約される」と語っています。

D.結び

 悪は滅ぼされ、人類を救う御業は成就することを、聖書から確信しましょう。そこから神さまのご栄光が現れることに確信を持ち、現代の使徒となりましょう。
   御翼2009年3月号その2より


  
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