「神さまから出た計画と行動」

A.「三つのV」

 日本の医療改革に努めて来られ、1999年に文化功労者として顕彰されたクリスチャン医師・日野原重明先生は、牧師であった父親から「大きな夢(vision)を持ち、その実現のために勇気をもって行動する冒険(venture )があれば、いつの日か、死んだ後かもしれないが、必ず勝利(victory)が実現する」と、三つのVについて教えられていました。かつて成人病と呼ばれていたものを、生活習慣病という呼び方に変えたのは日野原先生です。役所に認めてもらうのに20年以上たちましたが、時間はかかっても、神さまと人とのためになる計画や行動は、必ず実現し、発展して行くのです。
 人から出た計画や行動は自滅しますが、神さまから出たものは、誰もその業を止めることはできません。

B.聖書より

(38)そこで今、申し上げたい。あの者たちから手を引きなさい。ほうっておくがよい。あの計画や行動が人間から出たものなら、自滅するだろうし、(39a)神から出たものであれば、彼らを滅ぼすことはできない。もしかしたら、諸君は神に逆らう者となるかもしれないのだ。」使徒言行録5章38〜39a節
 イエス様がただ一人の救い主であると力強く証ししていたペトロたちは、迫害を受け、議会に引き出されました。「人間よりも、神に従うべきである」(29節)とペトロたちが言うと、議員たちは怒り乱暴な扱いをしようとしました。その時、ファリサイ派に属していながら、親切な心を持っていたガマリエルが、議員たちに忠告しました。「ペトロたちのことも、そのなすがままにしておきなさい。なぜなら、ペトロたちの計画や行動が人間的なものならば自滅する。神さまから出たものなら、何ものもそれを止めることはできない。まかり間違えば、議員たちは神さまを敵にまわすことになる」と言ったのです。
 人間の欲から出た計画や行動は自滅しますが、神さまと人への愛を実現し、人の魂を救うための神さまから出た計画や行動は、聖霊のお導きにより、限りなく発展して行くのです。

C. 神さまが求められるのは・・・

 トニー・カンポーロ牧師が、宣教のためハイチ共和国を訪れ、宿泊先に向かう途中、14〜16歳の少女3人に呼び止められました。それぞれが、「おじさん、10ドルで私は一晩おじさんのものよ」と言います。カンポーロ牧師は自分のホテルと部屋番号を教え、30分後に3人とも来なさい、と言いました。
 ホテルに戻った牧師は、「ディズニー映画のビデオをありったけ、それから、クリームとナッツが沢山かかったバナナスプリットを4つ持ってきて!」とルームサービスを頼みます。やがて3人の少女が現れ、ディズニー映画とバナナスプリットも届きました。3人はベッドの隅に座り、ディズニー映画を観て、大笑いし、デザートを食べました。夜中の1時頃までには、少女たちは全員、ベッドに寝込んでしまいます。牧師はソファに座ったまま「私は現地の言葉を話せず、彼女たちをキリストに導くこともできない。少女たちは、明日の晩、再び街角に立ち、10ドルで自分たちを売るであろう。何も変えることができていない」と思いました。その時、内面に声が響きました。「一晩だけでも、お前はあの少女たちを、再び『子ども』にしてあげられた。一晩だけでも、彼女たちは、楽しい時が過ごせた。お前は自分にできることを精一杯やった。それでよいではないか」と。神さまが求められるのは、各自ができることだけであり、それ以上のことではないのです。
 小さな行いでも、神さまの愛を分け与える行為には、神さまの霊が働き、世の中に違いを生み出すものとなります。神さまから与えられた発想による業ならば、結果は神さまにお委ねすればよいのです。

D.結び

 神さまから出た救いのための計画や行動は、聖霊のお導きにより限りなく発展して行きます。一時的なものではなく、何か永遠的なものを求めて歩むことが大切なのです。 イエス様を迎え入れ、神さまが私たちを通して成そうとしておられる業を始めましょう。
御翼2009年8月号その1より


  
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