2017年御翼9月号その1

                           

力を持続するための信仰をつくる三つの断言

 ロバート・シューラー『あなたは思いどおりの人になれる』(産能大学出版部刊)より抜粋
悲しみ、絶望、そこから起こるあなたを圧倒しようとする否定的な感情から脱出するためには、積極的な感情を刺激する断言(ある言葉を力強く言い切ること)を用いなければならない。
1 私はけっして打ち負かされはしないだろう、なぜならば私はけっしてあきらめないからである、と私は断言する
「事態はよいほうに変わっていきつつあるのに、なぜやめてしまうのか?」と自分自身に問うてみよう。以下の聖句のように、「神にはできる」のだから、事態はよいほうに変わっていくはずである。
「わたしたちの内に働く御力によって、わたしたちが求めたり、思ったりすることすべてを、はるかに超えてかなえることのおできになる方」(エフェソ3・20)
 超精神的な力を求めることができるのに、あきらめてしまうようなことはけっしてしてはならない。これこそが、これからあとに出てくる断言のすべてを支える基礎になるのである。

2 神は私が強い精神をもった人となることを期待されている、と私は断言する
「自分の神を知る民は確固として行動する」(ダニエル書11・32)
19世紀の英国では、幼い孤児たちが奴隷として売られ、工場で一日十三時間も働かされていた。アシュレー卿は、その労働状態を抑制するための法律を制定することを主張すべきかどうか、妻に尋ねてみた。「そうすることは、工場や鉱山をもっている私たちの友人の何人かを怒らせることになるかもしれない。そうすることはいろいろな悩み、つらい仕事、粗野で不愉快な人々ともつきあわなければならないことにもなるかもしれない」と。
 アシュレー夫人はそれに対してこう答えた。「それはイエス・キリストに対するあなたの義務でございますわ。その結果として起こることは忘れておしまいになったら…。前進することです。そしてけっしてあきらめないことです」と。それから一年後に、九歳以下の子どもを工場で働かせることを禁止した1823年の工場法が議会を通過した。
神はあなたの人生計画ももっていらっしゃるのである。あなたに現在起こっていることはその一部なのである。だから、強い精神をもちなさい。精神をひきしめなさい。強くなりなさい。そして、神から与えられた力をもって問題に直面しなさい。

3 神は、私を助けようとしている人々を適切なときに適切な方法で私を支えにやってくる、私が知らない人々さえももっておられる、と私は断言する
「たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取ることになります。」(ガラテヤ人への手紙6・9)
 あらゆる種類の才能、資質、技術、関心、交際をもっている何万という人々を、大きな教会をつくるという私の夢をかなえるために神が私の人生にもたらされたという事実に、私はおどろいている。私は、自分がなにもしなくて、ただ神の夢を受取ることを私の心に許し、この夢を話すことを私の囗に許しただけではなかったのかと思うことがしばしばある。適切な人が、ちょうど適切なときに適切な場所をみたすためにやってくるはずである。その人にあったいきさつは、きっとあなたをおどろかすものとなるだろう。あなたは、神がそれをしつらえたもうたことを知るはずである。

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