2019年御翼5月号号外

                           

母親として3人の子どもを育てるときに心掛けたこと
 2007年5月13日(母の日)佐藤正子

 ① 10歳までのしつけ・・・しつけの基本は適切に叱ること
1 赤ちゃんのためだけではなく、赤ちゃんの代わりに、食前の感謝の祈りをしてから授乳する。次第に、共に祈るようにする。
2 1歳までに、名前を呼ばれたら「はい」と言わせる(親への従順は神への従順の始まり『かくれし力』より)。「ありがとう」「ごめんなさい」を言わせる。
3 ルールを決めて違反を罰する(お尻をたたく)。箴言23・13~14「(13)若者を諭すのを控えてはならない。鞭(むち)打っても、死ぬことはない。(14)鞭打てば、彼の魂を陰(よ)府(み)から救うことになる。」
4 うそは断じて許さない。出エジプト20・16十戒の9 善意のうそも方便(ほうべん)も無頓着のうそもいけない。親も努力し、共に成長。
5 人のものと自分のものをはっきり区別する。出エジプト20・15 十戒の8
3歳までにしっかり区別を教えないと、盗癖(とうへき)になりやすい。
6 悪い言葉を使わせない。「お母さんのバカ」など。親も人の悪口を言わない。特に教会や信徒の批判をしたら、子どもは信仰をもつことができなくなる。
7 ときどきほめる。ほめすぎは効き目がない。
8 独立心を育て、家事も分担する。ごみ捨てなど駄賃をあげない。
9 スキンシップも必要である。霊気やマッサージがよい。
10 寝るときに、聖書物語や信仰の偉人伝などを読んであげる。
11 毎週、土曜日の午後、短時間で家庭礼拝をする。
②10歳からの家庭教育
・・・「静かな声に威力あり」(『ユダヤ式家庭教育』より)
1 静かにさとす。コロサイ3・21「いらだたせてはいけない」
2 適当なストレスを与えて根性を養う。適当な受験競争はプラスになる。
3 熱中できるもので自ら工夫することを学ばせる。
4 悪い芽は早くつむ。厳しい態度で。
5 酒、タバコ、麻薬の害を教える。純潔も。 
神の宮を汚さない。コリント一 6・19 
6 懸賞つきで聖書を通読させる(『かくれし力』より)。新約聖書を読み終えたら五千円、旧約聖書は一万五千円と決めていた。

10代の後半になると、子どもは親離れしようとする。そして、親にとっては子離れがとても難しいと言われる。『子育ては臆病者のすることではない』(Parenting Isn’t for Cowards和訳未刊)の著者ジェームス・ドブソン博士は、高校卒業後、実家から一五〇〇マイル離れたカリフォルニアの大学に入った。そして、親元を離れて初めて自由を満喫していた(特に悪いことをしていたわけではない)。
ところがクリスマスに帰省すると、実家で母親が自分のことをあまりに子ども扱いするので、ドブソン青年は、友人に「もう母親など要らない!」と漏らしてしまう。それはまるで、「もう母親を愛していない」とでも言っているかのように聞こえたが、ドブソン博士本人は、そんなつもりではなかったと言う。両親のことは、権威者としてではなく、「友だちとして」受け入れたいという気持ちが強まっていたのだ。そのあと、すぐに彼の両親は息子の気持ちを汲み取り、「友人同士」のような関係を築き上げたのだった。 

ジェームス・ドブソン『子育ては臆病者のすることではない』(Parenting Isn’t for Cowards 和訳未刊)より
1 思春期の嵐が始まってもパニックにならないこと。その先には、より良い関係を築くときが来る。通常は、20代の前半で急進的な転換期が訪れる。
2 子どもが勝ち目のない状態にあったとしても、同じ立場に立ってあげる。今の行き詰まった状況に対し、過剰に反応しなければ、残りの人生を、互いに良い関係を築いて過ごすことができる。
3 子どもが、何もせずぶらぶらしているように見えたとしても、本人が自分自身を見出す時間を与える。
4 最も大切なことは、子どもたちが家にいる間に、彼ら・彼女らのために、主に向かって熱い祈りを捧げることである。祈り以上に、子育てのための知恵と確信を得られるものはない。今日、子どもたちを取り巻く悪の環境に対抗するには、どんな育児書をもってしても不十分である。今の十代の子たちは薬物、アルコール、セックス、汚い言葉遣いに囲まれている。そして、仲間圧力(同年代の人々と同じことをしなければいけないという感情)も相当なものである。親は日々、主に祈りを捧げながら子に接しなければならない。あなたのお子さんたちを創られた神が、あなたの祈りを聴いてくださる。神は、あなたよりもお子さんたちのことをより愛しておられるのだ。
Dr. James Dobson, Parenting Isn’t For Cowards (Sisters, Oregon: Multnomah Publishers, Inc. 1987)

アメリカの精神科医、マリオン・B・ダーフィーによってある雑誌に投稿された「父母の祈り」
「父母の祈り」 全文(日本語訳)

神よ、わが子が自分の望む道を歩めるように、
わたしが歩みたいと望んだ道を子供に強いることがないように、
神よ、力を与えたまえ。
わたしにできなかったことを子どもに強いて、
苦しめないように、神よ、わたしを守りたまえ。
わが子が歩みゆく、遙か彼方を見すえて、
今のわが子の過ちを見守らせたまえ。
ゆっくりと成長するわが子の姿を、
やさしい心で見つめることができますように。
些細ないたずらに微笑みかける時と、
悪しき行いを毅然とたしなめるべき時、
その二つの時を見分ける英知を与えたまえ。

わが子の怒り狂うことばや、おし黙る孤独な姿に、
悩み苦しむ子供の心の叫びを、聴きとることができますように。
そして、深き淵を越え、子供に歩みより、
理解しあうことができますように、神よ、力を与えたまえ。
できないことに目をとめて、
いらだち、怒りの声をあげるのではなく、
わが子が上手にできることに目を向けて、
喜びのことばで誉めたたえることができますように。
それによって、わが子が自らを信じ、
日々成長していくことができますように。
わたしが、心からわが子を大切にすることによって、
子供も、心から人を大切にすることができますように。
わが子が力強く自分の道を歩めるように、
わたしは子供を送り出したい。
どうか神よ、わたしにその勇気をあたえたまえ。



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