2019年御翼8月号その1

                           

クリスチャン女性禁酒同盟 世界大会に参加

 三年に一度開催される矯風会の第41回世界大会に、先週、急きょ通訳者として参加した。予定していた日本人通訳者が行かれなくなったと、出発十日前に連絡が入ったからである。会場はフィンランドのヘルシンキであるが、マイレージが貯まっていた日本航空の直行便があるため、残りの席はわずかだったが飛行機を予約することができた。
 今回は、昨年、天に召された母・佐藤正子の追悼式もあるので、息子自らその式典に臨み、スピーチした。すると、佐藤正子が行った、会員から禁酒の再署名を集める改革は、日本WCTUを救ったのであり、英国、米国WCTUに対し、どうすべきか良い手本となったと、副会長が言ってくださった。
日本矯風会の活動報告をした際、私が四代目、息子・娘が五代目クリスチャンで、全員酒を飲まない、と言ったところ、拍手が起こった。また、エルヴィスが酒を飲まなかったので、矯風会のプロモーションのため、積極的にエルヴィスを用いていると発表したところ、会場が沸いた。
 世界大会での基調講演では、ハーバード大医学大学院の教授(Prof. Bertha K. Madras)が、「これは「ドラッグとの戦いではなく、頭脳を守るための戦いである(〝This is not a war on drugs. It is a defense of our brains.〟)」という題で語られた。
人間性とは
一 生存、働くSurvival, work 
二 安全、安定 Safety, stability
三 人間関係 Relationships
四 自尊心 Self-esteem
五 訓練 Discipline
六 楽しいこと Pleasure
七 快楽主義 Hedonism
 これらをつかさどるのは、私たちの頭脳である。しかし、薬物に依存する生活の優先順位は、これが全て逆になり、最大の優先順位が「薬物による報い、薬物によるストレス解消 Drug-induced reward, stress relief」となってしまう。また、宇宙ロケットを作るのも私たちの頭脳であり、音楽や絵画など芸術を生み出したり、鑑賞したりするのも、私たちの頭脳である。それを破壊してしまうのが、薬物であり、アルコールなのだ。私たちは、薬物と神との両方に仕えることはできない。

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