望みの錨 Anchor of Hope 2008年6月8日週報より)
 幼い頃の大やけどのハンディを乗り越え、世界的な医学者となった野口英世は、その人生を、アフリカの名もない人々の為に捧げた。病死しなければ、ノーベル医学賞・日本人第一号の栄誉を手にする事も出来たとも言われている。
 こうした彼の生き方を方向付けたのは、イエス・キリストへの信仰であった。野口英世は19歳の時、会津若松にある教会で洗礼を受け、日曜学校でも助手として奉仕した。明治35年アメリカに渡った際も、聖書研究会に出席し、新渡戸稲造や内村鑑三らとともに聖書を学んだという。彼の傍らにはいつも、聖書が置かれていた。
 彼が親しんだ聖書に、次のような言葉がある。「私はいつも、私の前に主を置いた。 主が私の右におられるので、私はゆらぐ事がない。それ故、私の心は喜び、私の魂は楽しんでいる。私の身もまた安らかに住まおう。」(詩篇16篇8-9節)
 英世は、留学中の心境を、郷里の恩師にこの様に綴っている。「実力さえ養えば、世の中から見捨てられる事はないでしょうが、例え見捨てられたとしても、より頼む所がありますので、それで私の一生は安泰です。ただ、自分が受けた恩恵の為にいのちを捧げるつもりです。人は美しい行いをする事以上に価値あるものはないと思います」と。


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こちらのメッセージは、「御翼」からです。