望みの錨

茶道におけるキリスト教の影響
  1. 茶室に入る前に、客は茶庭の露地を通過しなければならない。露地は飛び石がある狭い道であり、虚飾を捨て去り自分をさらけ出すという意味がある。全知全能の神が、人間本来の姿をあるがままに受け止めてくださるということに通じる。
  2. 中門を入ると蹲踞(つくばい、水を貯めるもの)がある。これは主イエスの言われた、「かわくことのない永遠の命の水」(ヨハネ4:14)を表す。その命の水によって人は清められ、永遠の命が与えられる。
  3. 蹲踞の脇に低い灯籠が置かれている。神社仏閣の灯籠は、神仏に捧げられるものであるが、茶庭の露地の灯籠は、暗闇を照らす実用性がある。それは、詩編119編105節の「あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯」と、「わたしは世の光である」(ヨハネ8:12)というイエス様の言葉を象徴する。
  4. 茶室に入るには、躙り口(にじりぐち)を通らなければならない。これは千利休が考案した茶室特有の出入り口であり、主の御言葉、「狭い門から入りなさい」(マタイ7:13)の表われである。
    

 高橋敏夫『茶の湯の心で聖書を読めば』(フォレストブックス)より要約
望みの錨  教会HOME