2009年3月29日

 あれ程親しい、あれ程優しい友人が、亡くなって、もう再び逢えないのだと思わねばならないとすれば、到底悲痛に耐え得なかったでしょう。
 しかし、生前に(ヒッツ氏自身が)教えておいて下さった貴い人生観と来世の確実性とが、私の心に元気をつけて、自分で夢見ているどんな世界よりももっと美しい、もっと楽しい世界で再び二人が逢えるのだという揺るがぬ信仰を与えてくれたのです。
 以前狭苦しい考えを持った人々から、基督教徒でない者は皆神の罰を受けると聞かされて、自然反抗心を起こしていました。それは、異教徒の中にも真理のために生き、真理のために死んだ感心な人々がいることを知っていたからです。
 しかし、ヒッツ氏の訳した本を読んで、キリストこそ神を表し、新しい命を人に送り込むものであることを知りました。                       
 ヘレン・ケラー『わたしの宗教』(静思社)より

 

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