2010年3月14日

<道徳と信仰> 内村鑑三

                   
 道徳は外を謹むにあり、信仰は内を充たすにあり。
 内部の欠乏を補うに外部の修飾をもってする、これを道徳と言い、
 内部の充実をもって外部に光沢を加う、これを信仰と言う。
 道徳は美ならざるにあらず。されども信仰の生彩あるに如かず。
 道徳は抑圧なり。信仰は放射なり。
 道徳は機械なり。信仰は生命なり。
 道徳は信仰のまねにして、その一時的代用たるにすぎず。
               (1905年3月『聖書之研究』)

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