2010年9月26日

 

 「今年の助っ人(外国人選手)は何か違う」と、阪神ファンが言っていた。メジャー出身者と言えば、自分のスタイルを曲げない、常にホームランねらいの大きな振りというイメージが強い。そのようなイメージを大きく変えた選手、それがマット・マートン選手である。
 彼の姿を見ていて、思い出す聖書のことばがある。「私はだれに対しても自由ですが、より多くの人を獲得するために、すべての人の奴隷となりました。ユダヤ人にはユダヤ人のようになりました。……私はすべてのことを、福音のためにしています」(コリント第一 9:19〜23)。自分のスタイルを貫くことよりも、もっと大事なものがあるのではないか…彼の立ち居ふるまいには、そう思わせる何かがある。
 球拾いやグラウンド整備を率先して行う。コーチ陣にも、「何でも言ってくれ」と積極的にアドバイスを求める。一日でも早く日本の野球に「適応」しようとするその勤勉な姿が、日本や母国アメリカのメディアで取り上げられたこともある。
 マートン選手は、打席に入る直前、白線の手前でグラウンドに「+」(クロス)を描く。「ジーザスだよ。神に祈るんだ。今、自分がここにいる意味を再確認するために、地面に十字を書いている」と彼はその訳を語った。
(「助っ人 その活躍の源は十字架パワー」2010年9月15日発行      らみい増刊号より)

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