2011年8月21日

 死の病にある患者は、医師、家族、友人に対し、深い怒りや敵意などの感情を持っていることがある。
 しかし、死の床は同時に、多くのいやしの言葉が語られるところでもある。そこではしばしば、家族や友人との和解や赦しが実現し、強い絆、愛と支えの誓いがなされる場でもある。
 詩編51編19節には、「神の求めるいけにえは打ち砕かれた霊。打ち砕かれ悔いる心を/神よ、あなたは侮られません」とある。苦難にある者は、失うものは何もないので、シンプルな思いで福音を受け入れ、神の呼びかけに応えることができる。そのへりくだった魂を神は祝してくださり、愛と赦しを実現してくださるのだ。
 C・S・ルイスは、「痛みは、神のメガホン(拡声器)のようなものだ。それは、自力で足りると考えるときには聞くことのできない御声を、増大させるのである」と記している。

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