2012年2月26日

三つのV

 日野原重明先生は(1911〜)、永らく聖路加国際病院の院長や看護大学の学長を勤め、ターミナルケアの充実や看護師の育成に貢献したことから、1999年文化功労者として顕彰された。
 先生は、有能な牧師として知られている日野原善(ぜん)輔(すけ)(1877〜1958)の息子であるが、子どもの頃、父から教えられた三つのVが生涯の支えとなったと語っている。
 「父はよく次のように諭した。『重明、三つのVを持たないといかんよ。第一はビジョンを持たないとだめだよ。できれば大きなビジョンをね。理解されない場合があるかも知れない。それでも自分の目標に勇気をもって行動する第二のV、ベンチャーが必要だ。そうすれば、いつの日か、死んだ後かもしれないが、必ず第三のV、ヴィクトリー(勝利)が実現する。先の二つのVに専念しろよ』」(フィリピ1:6「あなたがたの中で善い業を始められた方が、キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださると、わたしは確信しています。」)
 重明先生がこのことを述懐したのは88歳(2000年)の時で「こんな歳になってまでも、この父の教えは心の中にあって私を支えています。確かに私の人生を振り返ると、新しいことを言い始めてから、その実現には20年かかりました」と言っている。

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