2013年1月13日 望みの錨

 「多くの女学校卒業生たちが、親に多くの金を使わせ、苦労をかけて、自分も苦労をして勉強して卒業した後ですぐに結婚生活に入り、まるで教育などは受けていなかったかのように振る舞っているのを見かけます。 彼女たちは社会のために何一つなすところがないのです。彼女たちは夫の言うがままになっています。能力を示す機会もなく、学びもしなかった事がら、つまり炊事や育児に縛り付けられています。 
 これは何としても残念なことです。悲しいことに夫たちも小さな便利さにかまけてしまい、このことを理解していません。それは習慣の結果であるかもしれませんが、これが文明の進歩を妨げているのです。
 社会改良ということにかけては婦人の影響力は男子のそれに勝っています。婦人の力は本当に偉大です(箴言1:8 「わが子よ、父の諭しに聞き従え。母の教えをおろそかにするな」)。……しかしわが国には依然として古い秩序にしがみついている、保守的で頑固な男たちがいます」                              
『女学雑誌』一九八号、『全集』一〇巻による口語より     
  (卒業した女学生の生き方について、新島 襄が亡くなる一か月前に語った言葉、聖句の挿入は佐藤 順による)。

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