2013年4月14日 望みの錨

 「傾聴」をテーマに二十年間研究してきた京都ノートルダム女子大学の村田久行特任教授は、人は自分の抱える問題や悩みを聴いてもらうだけで、生きる力が湧くと言う。
 聴いてもらうと、相手に理解され、受け入れられたと感じるからである。そして、「聴く」と言う字には、「耳」だけでなく、「目」(横向き)と「心」という字も含まれていることから、視覚・聴覚・心を一つにして聴くことが大切なのだという。
 更に、「聴」の字は、「聖」と「徳」という字の親戚であり、人を越えた聖なる者の声(メッセージ)を聴ける人が、徳のある人だと古代中国では考えられていた(日本の漢字・漢文学者、白川 静による)。
 「神の力、神の知恵であるキリスト」(Iコリント一・二四)に傾聴する者こそが、賢い生涯を送れるのである。

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