2013年4月28日 望みの錨

 「神の前の悔い改めの涙ほど価値あるものはない。その涙が彼を救いに導くからである。ユダとペテロの違いはここにある。
 ユダは、イエスが罪に定められたのを見て後悔し、『銀貨を聖所に投げ込んで出て行き、首をつって死んだ』(マタイ27章5)という。たしかにユダも後悔している。しかしペテロとは質的な相違がある。
 ペテロは神とイエスとの前に悔い改めているが、ユダは祭司長の前に後悔している。それが救いと自殺との分れ道となった。
 我らもまた、人生において度々失敗する。しかしその失敗を、神とキリストの前にもち出して涙を流すならば、神のあわれみは、とこしえに絶えることがないであろう。」 
佐藤陽二著『マルコ福音書講解』P.251〜252より

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