2013年6月16日 望みの錨

「愛されている者」になるためのプロセス

 大塚野百合『あなたは愛されています』(教文館)より  神に愛される者となるに、ナウエンは、四つのプロセスを紹介しています。

  1. 取り上げられる―Taken
    これは、「選ばれている」ということです。世間が私たちをどのように見ようとも、私たちは、神によって選ばれており、「神の目に尊い存在」(イザヤ43:4)なのです。それを信じるためには、まず、この世間がいかに悪意に満ちていて、私たちが何者であるかについて、いつも嘘をついて、私たちをだましていることに気づくべきです。そのために、私たちは、自分について真実を述べてくれる人々がいる場所を探さねばなりません。それは、教会、また信仰共同体などです。
  2. 祝福される―Blessed
    私たちは、生きていくために祝福されることが必要です。(「祝福される」とは、イエス様のように神の前で謙遜に生きるとき、上から与えられる様々な賜物、恵みを受け取ることである。これにより人は、神に愛されていることを体験する。)
  3. 裂かれる―Broken
    私たちが傷をおった人間として、どのように自分の傷に向かうかが大切です。神に愛されている息子や娘たちは、彼らの人生における喜び、健康だけでなく、悲しみ、痛みや病気を、人間らしい生き方を支えてくれるものとして、受け取ることができるのです。私たちを愛してくださる神の光に照らされると、私たちの傷は、ダイヤモンドのように輝くのです。
  4. 与えられる―Given
    私たちができる最大の贈り物は、「私たちの生そのもの」であるとナウエンは強調します。「私自身の生きる喜び、私自身の内的平和、私自身の沈黙と、静まり〔solitude〕、私自身の健やかな生活感覚」を他者に与えて、共有することが最大の贈り物で、それによって、愛による共同体が生まれます(使徒言行録20:35 「受けるよりは与える方が幸いである」)。

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