謙虚といっても、抽象的なことではあまり意味がありません。ごく ふつうの日常的な状況において、いかに謙虚にふるまうかで、愛する人々を勇気づけるか、傷つけるかが決まります。
1. 誰かが、自分の成功談や手柄話を話しはじめたら……
a 途中でさえぎって、相手のさらに上をいく印象的な話を披露する。
b 口には出さないが、大した話だとは思ってないことをそれとなく態度で示す。
c 興味を示し、質問をする。
2. 職場で、重役がやってきたら…
a 他人の業績を自分の手柄にするといった手段を使ってでも、自分を良く見せようとする。
b 話のきっかけを与えられたら、自分がやっている仕事について話す。
c ほかの人々がいかに会社に貢献しているか、を指摘する。自分については行動で示す。
3.自分が誰よりも抜きんでたいと思っていた分野で、家族や親しい友人が何かを達成した場合……
a その業績のあら探しをして、自分に注意を向けさせようとする。
b その業績を無視する。
c お祝いを言い、その人がやりとげたことをまわりの人たちに知らせる。
4.自分の嫌いな誰かが何かに失敗したら……
a その人が失敗したことで、自分がどんな利益を得られるかを考える。
b そのことを、さりげなくほかの人に伝える。
c その人を肯定する機会を探す。
5.自分の弱みや失敗に気づいたとき……
a 誰のせいで、そんな弱みができたのか考える。
b そのことについては、いっさい考えないようにする。
c 今後、その弱点を直すための方策を講じる。
いかがでしたか。aは0点、bは1点、cは2点でそれぞれ計算してみてください。合計点が高いほど、あなたは真の謙虚さへの道を進んでいます。
ゲーリー・チャップマン『愛という名の贈り物』(いのちのことば社)より