2014年2月16日 望みの錨

暗い考えを除くことが必要ーノーマン・V・ピール『積極的生活の技術』より

   

 気重な状態をなくすためには、暗い考えを我慢強く、気長に除くこともまた必要となってくる。そしてこれはあなた一人ではできない。神の助けを必要とする。
 アラバマ州のある医者は、私によこした手紙のなかで、「私の患者の75パーセントには、手術刀も薬も必要でなく、彼らにとって必要なのは神だけです」と言っている。この医者によれば、彼の取り扱う病気の大半は、不健全な考えがいつも心を占めていることに原因しているというのである。もちろん、病人には薬がしばしば必要となり、また、ときには手術刀も必要である。しかし、病人には、不健全な考えを除くために、神の助けも必要だ。人間は間違った考えをするか、それとも正しい考えをするかによって、病気にも丈夫にもするのである。
 ウィリアム・ジェームズが感情を定義して「肉体の変化にはっきりと現われる精神状態」と言ったのは有名である。またシンドラー博士によれば、心身相関の病気を治療する方法として、不安、落胆などの不快な感情を、確信、期待、喜び、希望などの楽しい感情で入れ替えることをすすめている。そして博士は、「この『楽しい』感情は私たちの気分をよくするような変化を生ずる。すなわち、これは最善の変化である」と言っている。
 誰でも重い心を力に変えることができる。それには第一に、その変化が起こることをできるだけ強く念願すること、第二に、全力をあげてその実現に努力すること、第三に、全精神力を傾注して信仰を実行すること、第四に、深い精神的経験(霊的な体験)をする機会を得ること、が必要である。以上の積極的条件が満たされる場合にのみ、心のもつ巨大な力は解放される。

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