2014年8月10日 望みの錨

1 愛の重要性  
 「愛は世界の病に対する薬である」と精神医学の権威カール・メニンガー(アメリカの精神科医)が言っています。また、心理学・カウンセリングの権威だったカール・ロジャーズ(アメリカの臨床心理学者)は、心理療法士の訓練を受けにきた人たちについて、「愛を持っている人はすぐに訓練することができる。愛を持っていない人はどんなに訓練しても、実際に役に立つ心理療法士になることはできない」と言いました。神は私たちを愛の対象として造られ、また私たちが神に愛され、神を愛し、人を愛し、人に愛される者、愛の交わりの中に生きる者として造られたのです(Uペテロ1・4)。
2 愛の本質とは何か
 ヨハネの手紙第一4章9節には、「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです」とあります。これは感情的な「愛」ではありません。愛する対象の人を喜ばせたいという熱心な熱望のゆえに自分のすべてをそこにささげる愛です。 
日本語では、親子の愛も男女の恋愛感情も、同じ漢字の「愛」という一字で表すために、「愛」という言葉で神の愛を表すのには不十分ではないかと思われるのです。しかし、この「愛」を昔は「かなし」、「めぐし」と読み、もともとは「見苦しい(かわいそうで見ていられない)」というのが「めぐし」ということなのです。つまり、相手の状態が気の毒で放っておけない、それを考えると悲しいというのが、「愛」という漢字の意味だったのです。そうだとすれば、私たちが罪の中に滅んでいこうとするのを見て深くあわれみ、見てはいられないというわけで御子をこの世に遣わされ、その十字架の死によって救いの道を開いてくださった神の愛を表すのに、この「愛」という字はむしろ相応しいと言えるのです。
3 どのように私たちは愛することができるでしょうか。
 神が赦してくださったように赦すことです。Tペテロ4・8には「何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです」と、記されています。私たちは朝いただいた神の愛のエネルギーでその日一日、ほほえみをもって人に接しているでしょうか。人を励ます言葉を語っているでしょうか。   
  土屋順一『人生を豊かにする9つの習慣』(いのちのことば社)より

バックナンバーはこちら HOME