2015年1月11日 望みの錨

 子どもはやがて成長し、精神的にも乳離れし、親の許(もと)から離れていく。この分離の過程の始まる前に、親子の間に生涯切れることのない、永遠のきずなを結ぶ道は、唯一の神を共に信じ仰ぐということしかあるまい。
 両親の真実な祈りを通して、純白な雪のような子どもの魂に、祈る心を植え付けておくことは、信仰の親に託された最大の課題なのだ。(箴言22:6「子をその行くべき道に従って教えよ、そうすれば年老いても、それを離れることがない。」)
 そのためには、結婚したその日から、夫婦が共に祈る時間をしっかり守り抜くことが、きわめて大切である。
 キリストこそ我が家の主人ということは、夫婦ともに主の前に頭を垂れることによってこそ、具体化されるのであり、その祈りを呼吸することによって、幼児もまた信仰の子として成長してゆく。そして、子どもがやがて一定の年令に達したならば、両親の祈りの座に子どもも参加させるのがよい。 
高橋三郎『結婚と家庭』(教文館)

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