2015年6月14日 望みの錨

子どもに安心感を植え付つける事柄―父親と母親との信頼感

 

 両親の間の確かな愛情が、何よりも重要である。両親の間にいさかいが絶えなければ、子どもの思いは引き裂かれ、子どもは存在の基盤を失うことになるだろう。これに対して、意見の相違が時折あっても、その根底に両親の愛情とか信頼、誠実さが流れていれば、子どもは安心できるものである。
 一人の人が自分の幼少時を振り返って、次のような回想を書いている。「私は一度も、両親が親愛の情をもって抱擁し合っている光景を見たことがなかった。そのためだろうか、私の心はいつも不安感でいっぱいであった。」
 ケネス・フォアマン博士は次のように書いている。「ケンタッキー州のルーイビルの保護観察官がこんなことを言っていた。『どんな家庭からでも、法にふれるような罪を犯す少年は生じ得る。けれども唯一例外がある。夫と妻の間に良き調和や協調のある家庭の子どもには、こうした問題の生じたためしがない。』」
 ジャスティン・S・グリーンという精神科医もまた同じようなことを言っている。「二十五年間臨床に携わっていて、両親が互いに愛し合っているような家庭で、深刻な情緒的な障害が生じたケースを私は見たことがない。またこうした家庭をよく観察していると、子どもに対する愛が孤立して存在しているのでなく、親同士の豊かな、また強固な愛の果実としてもたらされていることがよくわかる。」
 ジョン・M・ドレッシャー『幼い子をもつ親のための7章』
(いのちのことば社)

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