2016年3月13日 望みの錨

 

 「目が見えていたならば、決して体験できなかったことがあります。それは、暗闇の中を神と親しく交わって歩むということです」とジェネファー・ロスチャイルドさんは言う。
 ジェネファーさんは、15歳の時、色素性網膜炎のために視力を失う。チアガールとして活躍し、美術が得意だった彼女の夢は無惨にも壊された。普通ならば、外見を美しく見せ、才能を伸ばし、将来に夢を持つことで自分に価値を見出す年ごろである。ところが、鏡に映る自分の姿を見ることが出来なくなった時、別の方法で自分に価値を見出さなければならなくなった。
 神の言葉の中に自分の価値を見出そうと、御言葉に向かったジェネファーさんに、エレミヤ29:11「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである」という御言葉が与えられる。信仰により苦難に立ち向かう過程で、私たちがよりイエス様の姿に近づくことが、神のご計画である。
 親元を離れて大学に行くとき、ジェネファーさんは不安感に襲われた。果たして、大学ではチャーミングで知的な現在の夫と出会い、その後、二人の息子にも恵まれた。神が備えてくださった祝福を得るには、まず私たちが神を信頼し、先が見えない暗闇の中を一歩踏み出す必要がある。それ無しには、信仰が深まることも、喜びの人生を歩むこともない。信仰により、苦難の中に隠されている神の善を見出せないことは、身体の障害よりも人を弱らせる。愛し、赦そうと熱望しておられる神の声を聞けないことは、耳が聞こえないことよりも遥かに悪いのだ。苦難の中で、よりキリストのようになれることを知っているからこそ、ジェネファーさんは喜んでいられるのだ。
ジェネファー・ロスチャイルド クリスタル大聖堂でのインタビュー (2003年3月)より

                                            

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