2016年9月25日 望みの錨

『信じること働くこと ジミー・カーター自伝』

 以下は、第39代大統領ジミー・カーター氏(在任期間:1977〜81年、米国海軍兵学校1943年入校-1946年卒、2002年ノーベル平和賞受賞)の言葉である。
 海軍と信仰について。「海軍での任務は敬虔な信仰と最も近い関係にあると思う。任務の遂行にあたり、私たちは、服従、知識、闘争心、信頼性、忠誠心、自発性、自制心、活気、勇気、公平さ、自信、名誉心、明朗さを発揮することを期待されたのである。しかし何よりも重要な基準は真理 ―― 絶対の真理―― であり、…いかなる形であれ虚偽と不正直は、米国海軍兵学校から直ちに放逐される正当な理由であった」と。(ヨハネ14:6 イエスは彼に言われた、「わたしは道であり、真理であり、命である。」)
 「我が国は、その機会があった時でさえ平和を選択しなかった。過去数年間、アメリカ合衆国は何かと戦争に関与してきた。これらのどのケースにおいても、私たちは、紛争の平和的解決のための機会を論じ尽くさなかったのである。アメリカ人は自国の軍事的達成を誇りにしている。勇敢なる若い男女が戦場に赴くと、一般大衆には、大統領が悩める文民行政官から力強い軍最高司令官へと変身したように見える。そして彼の人気は一挙に高まるのである」(人質解放の時の慎重な姿勢が、国民の支持率低下を招き、次期再選に際して鷹派のレーガン候補に惨敗したとき)。
 「政府がなしうることは、自由と平等と正義を高める社会を打ち立てようと努力することである。もっと深い宗教的な価値―― たとえば贖罪、赦し、愛など―― は政府が達成しうる域を越えている。政府が限界にぶつかる時、イエス・キリストの教えや他宗教の預言者たちの教えが優勢とならねばならない。私たちには政府を越えるはるかに偉大な可能性がある。それは、心を一つにすること、困窮している人のところに直接赴くこと、そして自己犠牲的な愛、つまり愛されそうもない人への愛を実践し、そのことを通して自らの人生を広げていることである。」
ジミー・カーター『信じること働くこと ジミー・カーター自伝』(新教出版社)
Jimmy Carter, Living Faith (New York: Random House, Inc., 1996)

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