2018年1月28日 望みの錨

結婚の驚くべき長所

 確かに結婚した夫婦の約45パーセントは離婚しますが(注:米国の現状)、それは18歳未満、あるいは高校中退で結婚、また結婚前に出産した夫婦であるケースが圧倒的に多いのです。「ある程度の教育と収人があり、健全な家庭に育ち、宗教心に篤く、25歳以上で、結婚前の出産が無いなら、離婚する可能性は実に低い」とも言われています。
 また、「結婚における意外な経済上の利益」と言われるものが、様々な調査上指摘されています。1992年に行われた定年退職についての調査で、既婚者は定年時の財産が、一度も結婚しなかった人や離婚して再婚しなかった人と比べて、75パーセント増だったことを示しています。それ以上に意外なのは、既婚男性は、同程度の教育や職歴のある独身男性よりも、10パーセントから40パーセント以上収人があったという事実です。なぜでしょうか。既婚者の精神的、身体的健康状態が比較的恵まれている、ということが一つの理由として挙げられるでしょう。失敗や病気、その他の困難に直面したときに、結婚関係が支えとなる、つまりショックに対する強い「緩衝材」になり、安心や平常心をより早く取り戻せるのです。
 とはいえ、前述したように、若い人たちが結婚を躊躇する主な理由は、大多数の夫婦が不幸な結婚生活を送っているという認識です。そもそも彼らは「幸せな結婚」というものを期待していません。ところが、自分たちの結婚を「とても幸せだ」と考える既婚者は、どの統計でも全体の61から62パーセントと比較的高く、この数字は最近の10年間でもほとんど減少していないのです。何より著しいのは、たとえ不幸な結婚関係であったとしても、離婚を選択しない場合、その三分の二は5年以内に幸せになる、という長期的調査に基づく事実です。この事実をもとに、シカゴ大学の社会学者リンダ・J・ウェイトはこう言いました。「離婚のメリットは、高く評価されすぎてきた」[エフェソ5:31〜32「それゆえ、人は父と母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。」この神秘は偉大です。]
 つまりここ20年間の調査で明らかになったのは、結婚関係にとどまる人は、独身者や離婚経験者、またパートナーとの同棲者よりも、はるかにその人生に高い満足度を見せているということです。ほとんどの人が結婚に満足しており、また、今はそうでないとしても離婚しないという選択をする場合、そのほとんどがいずれ満足するというのです。また、結婚した夫婦のもとで育った子どもは、そうでない場合と比べ、より積極的で、様々な成果を見せていることも明らかになってきています。つまり夫婦でいること、その両親のもとで成長することは、私たちの幸福にとって測り知れない力を持つということが示されています。
ティモシー・ケラー/共著 キャシー・ケラー
『結婚の意味 わかりあえない2人のために』(いのちのことば社)より抜粋

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