2018年8月12日 望みの錨

個人的な、断腸の思いをする経験のなかに、建設的な可能性を見つける努力をしなさい

(1)自己あわれみに対しては、心を鬼にして対処しなさい。自分はこの断腸の思いを経験しなくてすむとあなたは思っているのだろうか? 神は、「われわれの人生を通じてつねに空が青く、花が咲いている」とは約束していらっしゃらないのだ。自己に対するあわれみは、自分自身の意気を殺してしまうだけである。
(2)罪悪感で自分自身を苦しめてはいけない。苦悩にはつねに罪悪感が混入してくる。これは無理からぬことではあるが、有害である。自分自身を非難してさらに自分を傷つけるようなことをしてはいけない。自分自身を非難してもだれのためにも役立たないし、自分と同様に他人も傷つけてしまうであろう。もし心から罪悪感をもつのであれば、それを転じてキリストに対する深い祈りとしなさい。キリストは赦すことがご専門なのだ。これが十字架をクリスチャンの美しいシンボルにするものなのである。        
(3)冷静な頭で、この悲劇は「そのままにしておいたら私をさらに悪い人間にしてしまうであろう」と自分自身に思い出させなさい。問題は、あなたがそれを発見したところにあなたをけっしてとどめておくことはない。それは、もし望めば、あなたをよりむごい、よりすねた、より無情な、より冷たい人間にしてしまうであろう。だから、あなたの頭を働かして、これがあなたの悲劇を倍加してしまうだけなのだと、自分自身に思い出させなさい。すねた、むごい人間は幸福ではないからである。辛らつと呼ばれる破壊的な感情の反応に対して、自分自身を引きしめなさい。あなた自身や他人にとってことをさらに悪化させてはいけない。
(4)「私はこの悲劇によって、自分をもっと良い人間にしてみせる」と大きな声で自分自身に断言しなさい。そうすればそうなるのだ。あなたはあなたの周囲の人々に対して、今までよりはるかに敏感な、情のある、励みになる人間になるであろう。この悲劇はあなたをより親切な、より愛らしい、より美しい、より情け深い人間にする可能性をもっているのである。
(5)この悲劇は、自分を神により近づけるか、神からより遠ざけるかのどちらかであると考えなさい。多くの人々が、彼らの最も苦しいときに生きている神に最もひんぱんに会ったと報告している。あなたの問題を通じてあなたを神に近づけさせなさい。キリストに近づきなさい。キリストは生命を与えてくださる。愛してくださる。導いてくださる。高めてくださるのだ。
ロバート・H・シューラー『積極的な考え方で成功する』(産業能率短期大学出版部刊)
[ローマ5:3‐4「(3)そればかりでなく、苦難をも誇りとします。わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、(4)忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。」]

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